花粉症対策といえばマスクやメガネ、薬の服用が一般的ですが、それだけではありません。
室内の環境や、生活習慣の改善なども大切です。
生活環境をトータルで整えて、花粉シーズンを乗り切りましょう。
■花粉から身を守ろう
・帽子をかぶる
頭髪の中に花粉が侵入するのを防ぎます。つばが広いものがよいでしょう。
長い髪はまとめてから帽子の中に入れます。
・メガネをかける
効果的なのはゴーグル型ですが、普通のメガネでもかけたほうがよいでしょう。
・マスクをする
口や鼻から花粉が入らないようにします。
湿らせたガーゼを中に入れるのも効果的です。
・スカーフを巻く
花粉が付くと皮膚炎を起こしやすい首筋をガードします。
ただし、毛糸のマフラーはやめましょう。
・服の素材に気をつける
花粉が付きやすい毛素材や、静電気の起きやすい化繊のものは避けます。
目のつまった木綿素材の服などがよいでしょう。
■花粉の多い時間帯を避けましょう
花粉が多く飛ぶ正午から午後2時の外出を避けるのが効果的です。
買い物などはなるべく午前中に済ませましょう。
やむを得ず外出する場合は、帰宅時に次のような対処を。
■帰ったら手洗いとうがいを
花粉を家の中に持ち込まないように、家に入る前に洋服にブラシをかけます。
そして手洗い・うがい・洗顔で皮膚や粘膜に付いた花粉を落としましょう。
●スギの木が生えていなくても…
街中には、風や人、車によって運ばれてきた花粉がたくさん存在しています。
舗装された道路では花粉が吸収されないので、車や人が動くたびに舞い上がります。
ビルやアスファルトの多い地域では、局所的に花粉が舞っていることもあります。
■窓の開け放しは厳禁です
花粉は、いったん部屋に入るとなかなか外に出て行きません。
換気は早朝や夜などに行い、日中は窓を開けずに空気清浄機などを利用するとよいでしょう。
■ふきそうじをしましょう
掃除機をかけても花粉は宙に舞い上がるだけ、ということがあります。
花粉は水に弱いので、濡れた雑巾やワイパーを使ってふきそうじをするのが効果的です。
■ふとんや洗濯物は外に干さない
外にふとんや洗濯物を干すと、大量に花粉が付着します。
花粉シーズンだけでも、家の中に干すようにしたほうがよいでしょう。
○それでも外に干したいときは…
・ピークの時間を避けて干す
花粉のピーク(午後2時ごろ)を避け、午前中のうちに干して取り込んでしまいましょう。
・シーツなどをかけて干す
古いシーツなど、カバー用の布を用意し、ふとんはその布をかけて干すようにします。
・取り込んだら、掃除機で花粉を吸い取る
花粉はたたいても取りきれません。専用ノズルのついた掃除機で吸い取りましょう。
■体を冷やさないようにしましょう
体の冷えは、鼻やのどの粘膜の血流を悪くし、粘膜の防御機能を弱めてしまうことがあります。
冷たい飲み物や食べ物などは控えるようにしましょう。
■症状を悪化させる刺激物をストップ
タバコや香辛料などの刺激物は、鼻の粘膜を刺激するのでなるべく避けましょう。
また、飲酒は鼻の毛細血管を拡張させるので鼻づまりがひどくなることがあります。
■適度な運動で自律神経を活性化
運動することで、鼻の粘膜の血行が良くなり、鼻づまりの症状が軽くなります。
ただし、花粉シーズン中は、ゴルフやウオーキングなどの屋外の運動はおすすめできません。
■ストレス対策、十分な睡眠を
ストレスや疲労は、アレルギー反応を起こしやすくします。
ストレスをためないように気分転換をしたり、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。
■原因となる植物を排除
花粉症を引き起こす花粉は、1年中飛んでいます。
医療機関の検査でアレルギーの原因となる植物がわかったら、住まいや勤務先の周囲に原因となる植物がないか見ておきます。
雑草のような植物であれば、開花前に抜いておくとよいでしょう。
【花粉カレンダー】
1〜4月 ハンノキ
2〜5月 スギ
3〜6月 ヒノキ・サワラ
4〜5月 コナラ・クヌギ
4〜5月 イチョウ
4〜6月 スズメノテッポウ
5〜8月 カモガヤ
5〜9月 オオアワガエリ
7〜9月 ヒメガマ・ガマ
7〜9月 イネ
8〜11月 ブタクサ・オオブタクサ
8〜11月 ヨモギ
9〜11月 カナムグラ
10〜12月 セイタカアワダチソウ
■皮膚をきたえておきましょう
アレルギー性の病気は心身のストレスと関わっています。
少しの刺激で体が過敏に反応しないよう、乾布摩擦や冷水摩擦、薄着の習慣などで皮膚をきたえておきましょう。
●トマト
抗酸化作用を持つリコピンが豊富
トマトの赤い色を作るのはリコピンという成分。抗酸化作用にすぐれ、花粉症だけではなく、さまざまな生活習慣病を引き起こすといわれる活性酸素を除去する効果が期待できます。
加熱しても抗酸化力が低下しないリコピンは、真っ赤な調理用トマトにも豊富に含まれています。
冬はホールトマトやケチャップを使った料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
●甜茶
甜茶ポリフェノールに抗アレルギー効果
甘い甜茶の中に含まれるタンニンの一種、甜茶ポリフェノールという成分には、アレルギーで生じるヒスタミンの作用を和らげる効果があるといわれます。
購入するときは、この「甜茶ポリフェノール」が含まれている種類かを確認しましょう。
花粉症の場合は、シーズン前から、毎日朝・昼・晩の3回飲むようにするとよいでしょう。
(※これらの効果には個人差があります。)
<取材協力>
東邦大学薬学部客員教授 佐橋紀男先生
<参考文献>
花粉症(斎藤洋三、佐橋紀男共著/少年写真出版社)
専門のお医者さんが語るQ&A(15)花粉症(大塚博邦/保健同人社)
花粉症ふっとばし完全カタログ(山西敏朗監修/幻冬舎)