病気予防のために、多くの医師や薬剤師がウオーキングをすすめています。
ダイエット、体力アップ、脳の活性化と、「歩くだけ」で、多くの効果が期待できるのはなぜでしょうか。それは、人間には、長い間二足歩行によって生活し、全身の機能を維持してきた歴史があるからです。
足腰の筋肉量が多いことからもわかるように、人間は、二足で歩くようにできているのです。しかし、車での移動やデスクワーク中心の現代人の多くは歩行不足。それにより、肥満や生活習慣病、血行不良などの症状に悩むようになりました。
また、硬い路面や硬い靴によって、ひざや腰を痛めたり、まっすぐ立つことができない人も増えてきています。
心当たりのある方は、ぜひ正しいウオーキングで歩くことを見直してみてください。人間本来の動作だからこそ、体のみならず頭や心も解放されるのを実感できるはずです。
■歩いて、内臓脂肪を減らしましょう
メタボリック・シンドロームで問題になるのは内臓脂肪です。過剰にたまってくると、糖尿病や高血圧といった生活習慣病を併発しやすくなります。
内臓脂肪をためないためには運動習慣を持つことが大切。さあ、ウオーキングを始めましょう。
■第二の心臓を動かして、血流をスムーズに
足は、第二の心臓といわれることも。これは、足腰の筋肉が収縮すると血液が循環し、心臓の働きを助けるからです。
ウオーキングは足腰の筋肉を活発に使うので、血流の促進に効果的。むくみや肩こりが緩和されるほか、老廃物が排出され免疫機能が活性化されます。
■有酸素運動のウオーキングで、持久力アップ
ウオーキングは、ダイエットや持久力アップに有効な有酸素運動です。続けることで、持久力が向上し、肥満の改善や筋肉と骨の強化、代謝の向上が期待できます。
また、心臓の収縮力が向上し、多くの酸素を体に取り入れられるようになります。
■ウオーキングは、脳に幸福感をもたらします
長い間歩いたり、少しきつめのウオーキングをすると、苦痛をやわらげ、爽快感や幸福感をもたらしてくれるβ-エンドルフィンという物質が脳内に分泌されるといわれます。
また、適度な疲労感により、眠りが深くなったり、食欲不振が改善するという効果も期待できます。
■歩くことは、脳の健康にもつながります
脳は多くの酸素を必要とする臓器ですが、ウオーキングによって、脳への酸素供給量が増えるといわれ、イライラ解消、集中力向上などの効果が期待できます。
また、歩く間は、耳、目、皮膚など全身で情報を処理しているため、脳に良い刺激を与えることができます。
■二足歩行は、身体のバランスの基本です
体のバランスが良いことは、外見上美しいだけでなく、体の内部の健康維持にも役立ちます。
ウオーキングは左右対称の動作で、足の動きがひざ、腰、肩、頭へと伝わり、全身の関節を揺り動かす運動です。体のゆがみを取り、全身のバランスを整えることができます。