■まずは1000歩にチャレンジ
健康づくりが期待できる歩数の目安は、1日8千歩から1万歩といわれます。まずは、1日の歩数を把握し、今よりも1000歩多く歩けるように、生活を見直してみましょう。
○歩く時間が取れないのですが…
エスカレーターをやめて階段を使う、車を使う回数を減らすなど、少しずつでも歩く機会を増やすことが大切です。
また、その場で足踏みするだけでも二足歩行の効果を得ることができますから、部屋でテレビを見るときや、デスクワークの合間などにも、やってみましょう。
※雨の日など、外出できない日は家で足踏みを。
○毎日、たくさん歩かないとダメですか?
歩数はひとつの目安。多いほどいいというわけではありません。
ライフスタイルや、体調に合わせ、無理のない範囲で歩きましょう。歩数は1日単位でなく、1週間で数え、1日1万歩が目標ならば、1週間で7万歩になるように歩くとよいでしょう。
※1万歩の歩行は、300kclのエネルギー、7kmの距離に換算されます。
■裸足になって、“自然な歩き方”を体験
二足歩行はスポーツではなく、人間本来の動作ですから決まったフォームや歩幅、速度などはありません。体が「気持ちいい」と感じる歩き方をするのがポイントです。
○なぜ、裸足は体にいいの?
砂浜や砂利道で裸足になると、かかとから沈み、1歩1歩確かめて、衝撃を受けないようにゆっくり歩きます。
これが本来の歩き方。かかとが沈み込んでこそ、体の重心の真下で接地でき、リラックスした直立姿勢を保てるのです。靴を脱いで、その感覚を確かめてみましょう。
※裸足と靴を履いたときでは、姿勢や筋肉の使い方、足への負担が大きく違います。
○なぜハイヒールはよくないの?
ヒールのある靴で立つと、大腰筋(※)という、体の中心となる筋肉が緊張・硬直し、骨盤が前傾します。すると姿勢が悪くなるばかりか、不自然な歩き方になり、腹部への圧迫が内臓機能の低下をもたらすことになります。せめて通勤時は靴を履き替えるなどの工夫を。
※ハイヒールは、長時間履くための靴ではありません。
(※)大腰筋……背中から骨盤を通って大腿のつけ根につながっている筋肉
■準備も楽しいウオーキング
歩く楽しさを掴んだら、いよいよ本格的にウオーキングをスタート。いつもの道を歩くだけでも、色々な発見があるはずです。これからの季節なら、紅葉が楽しみですね。
○シューズ選びのポイントは?
本格的に屋外を歩くウオーキングなら、長時間の歩行を考えた、専用のシューズがおすすめ。
きつい、ゆるいにかかわらず、合わない靴はマメやタコなどの足表面のトラブルを起こすだけではなく、筋肉や内臓などにも悪影響を与えます。必ず試着して歩いてから選びましょう。
※ウオーキングで履くソックスは、厚手のものがおすすめ。
○どんな服装で歩けばいいの?
動きやすく、汗の吸収・発散性に優れた素材のウエアがよいでしょう。
衣服の中に湿気がたまると、冷えて風邪の原因になるだけでなく、疲労も蓄積しやすくなります。暑い日は紫外線対策を。寒い日は、手袋やマフラーなどで防寒対策を。ウインドブレーカーは、温度調整に便利です。
※ウオーキング前や、ウオーキング中の水分補給も忘れずに。
■達成感があるから、続けられる
ウオーキングを続けると、健康状態が良くなるだけでなく、行動範囲が広がる、友人が増えるなど、さまざまな良い変化がついてきます。さあ、あなたにはどんな変化が訪れる?
○3日坊主にならないためには?
気に入ったグッズやウエアを揃えるのもよいでしょう。歩数を記録したり、達成目標を立てると、目に見える結果が得られ、励みになります。
また風景をデジタルカメラで撮影して、ブログを作成すれば、友人の輪ができたりと、工夫次第でどんどん楽しみが広がります。
※川べりでも街中でも。自分に合ったウオーキングコースを見つけてみよう。
○長距離ウオーキングに挑戦したい!
少し足を延ばして、ウオーキングイベントに参加するのもおすすめです。
国内外で開かれるウオーキングイベントには、さまざまな年齢、性別、職業の人々が集まります。20キロ以上の距離も仲間と歩けばあっという間。大きな達成感も味わえるでしょう。
※普段と違う景色や、趣味の仲間に出会えるのも、ウオーキングイベントの魅力。
<取材協力>
東京学芸大学教授 池田克紀先生
<参考文献>
『[池田流]病気知らずのウオーキング健康法』(池田克紀著/実業之日本社)
『完全マニュアル 健康ウオーキング』(社団法人日本ウオーキング協会編、池田克紀監修/実業之日本社)