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今月の健康:目的別お風呂の活用法

お風呂をもっとオアシスに

お風呂には「温度」と「水圧」という2つの刺激があり、どちらもその日の具合や、気分など目的に合わせて、自由に調節することができます。
お風呂が快適な場所になるよう工夫して、自分だけのオアシスを作ってみませんか?

冬の疲れ・冷えにお風呂が効く

■肩こりは、水圧でマッサージ
【温度:高め/水位:高め】
40℃以上のお湯に肩まで浸かって10分間。
お湯の位置を高くして水圧を高めれば、マッサージ効果が高まり、血行促進が期待できます。
お風呂の中では水圧が働くので、普通に入って手で体をなでるだけでも、空気中よりマッサージ効果があります。
こっている部分に強めのシャワーを当てるのも効果的です。

■冷え対策には、湯上がりの冷水を
【温度:温冷交代/水位:低め】
半身浴で体を芯から温めたあと、ふくらはぎから足首にかけて冷水シャワーをかければ、温熱効果が長持ちします。
また、深夜に足が冷えたときや、入浴できないときは、「足湯」がおすすめ。
洗面器やバケツにお湯を張り、足を入れるだけで手軽にでき、体全体がポカポカと温まります。

■ぬるめのお湯でしっとりスキンケア
【温度:ぬるめ/水位:低め】
寒い時期は新陳代謝が鈍り、肌に古い角質が溜まりがちになります。半身浴で汗とともに排出しましょう。
また、肌を刺激しないよう、ぬるめのお湯に入り、石けんでゴシゴシ洗い過ぎないように気をつけましょう。
入浴後は、すぐにローションや乳液をつけて水分・油分を補給することも忘れずに。

■楽しいバスルームでストレス解消
【温度:ぬるめ/水位:低め】
半身浴でリラックスしましょう。さらに気分や体調に合わせて入浴剤を入れたり、好きな香りの石けんなどを使ってみてもよいでしょう。
照明をいつもより暗めにしても、心が鎮まります。
半身浴をしながら防水プレーヤーやラジオなどで音楽を聴いたり、本を読んだり、好きな過ごし方で気分転換しましょう。


○入浴前後に水分補給
お風呂に入ると、汗や尿が出やすくなります。
脱水症状が起きないよう、入浴前後に水分をとりましょう。
体を温めたいときは、温かいハーブティーなどがよいでしょう。
○入浴後は水分を拭き取ろう
お湯から上がったあとの汗や水滴は、湯冷めしないようにすぐに拭き取ります。
特に、拭き残しがちな背中は、冷やすと風のもとになりますので、忘れないようにしましょう。

お風呂のときに気をつけたいこと

■食後すぐや酔っているときは控えましょう
食後は、消化のために血液が胃腸に集まっています。
しかし入浴すると血液が全身に回ってしまい、消化を妨げることになります。
また、酔っているときは、血管・心臓への負担増や転倒による事故、さらに眠ってしまいおぼれる危険性がありますので気をつけましょう。

■朝風呂には注意が必要です
一般的に、朝は心臓や脳の疾患が起こりやすい時間帯です。
高血圧の方や、高齢者の方は、特にご注意ください。
温泉地などで誰もいない早朝の入浴は気持のいいものですが、同時に、異変が起きても気づかれにくいということも認識しておきましょう。

■風邪気味のときは
近年は、風邪をひいても入り方にさえ気をつければ入浴をしても大丈夫とされています。
お風呂場を暖めるか昼間入浴する、長湯をしない、背中をよく温めるなどの対策をとり、お湯から上がるときは湯冷めしないよう、水分をしっかり拭き取りましょう。
ただし寒気を伴う熱の出始めの時期には、入浴は避けましょう。

■低血圧の人はゆっくり上がろう
湯から出ようとして立ち上がるときに、脳貧血による立ちくらみを起こすことがあります。
急に立ち上がると、血圧が急に低下し、脳に行く血液の量が減るためです。
湯から上がるときは姿勢を低くし、ゆっくりと立ち上がるようにしましょう。


○入浴事故はどうして起こる?
冬場は入浴事故が多発します。事故の主な原因は、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などの疾患と、意識障害(のぼせること)です。
その引き金となるのがお湯と外気温の大きな温度差によって起こる血圧の変化です。
お風呂場や脱衣所を暖めておき、かけ湯をするなど、いきなりお湯に浸からない入り方を工夫して、入浴する際は、家族にひと声かけるようにしましょう。

自然のチカラを借りて、さらに安らぐ

■いつものお風呂で、自然を感じよう
自然に触れると、気分が落ち着く…そんな経験を、自宅のバスタイムに再現できたら素敵です。
お風呂場を改装するのは無理でも、入浴剤やグッズで、自然のやさしさに触れてみてはいかがでしょうか。


○手作り入浴剤で季節の湯
【松湯】松の香りでストレス解消
松の葉をぬるま湯で洗い、樹脂成分を落として15〜20分煮出した液を布でこして、お風呂に入れます。
神経痛や肩こりが緩和するといわれます。

【だいこん湯】体を温め、冷えを和らげる
葉の部分を陰干しして乾燥させ、細かく刻んで布袋やだしパックなどに入れて、お風呂へ。
生の葉を刻んですり鉢ですり、絞り汁を入れる方法もあります。

【みかん湯】湯冷めしにくく、体ポカポカ
みかんの皮を陰干しし、布袋に入れ、上から熱湯をかけて15分ほど蒸らしてからお風呂に入れます。
温浴効果が持続するといわれています。

【しょうが湯】体を芯から温める
しょうがをすりおろして絞り汁を入れるか、スライスしたものを布袋に入れて湯船に入れます。
やや刺激があるので、肌の弱い人は避けてください。




<取材協力>
東京ガス都市生活研究所 所長 早川美穂氏
<参考文献>
・お風呂大好き!(早川美穂著/生活情報センター)
・きょうの健康2005年9月号「安全な入浴のために」/2006年12月号「快適!入浴健康法 事故を防ぐ安全な入りかた」(日本放送出版協会)

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