海を渡ったツバキ


椿と言われたら、イメージとしては写真の花を
思い浮かべるのではないでしょうか?
これは、藪椿(ヤブツバキ)という種類で2~4月が開花時期です

日本の椿はほとんどがこの藪椿を基本に、品種改良が行われました
日本最古の観賞用植物としての記録があり、江戸時代は茶花として広く普及したとされています

椿は小野妹子が隋の皇帝に献上したと言われ、
隋では、海の向こうから来たざくろ、海石榴(うみざくろ)と呼ばれたそうです
万葉集には既に「ツバキ」の記載があり、ツバキを詠んだ歌もあることから
古くから親しまれていた花のようです

椿はポルトガル語では「Camelia(カメリア)」と言いますが、
Japoneira(ジャポネイラ)やrosa de Japao(日本のバラ)の俗名があります。
特にポルトガル北部ではJaponeiraがよく使われます。

17世紀にオランダ商館員のエンゲルベルト・ケンペルがその著書で初めてこの花を欧州に紹介した。後に、18世紀に植物学に造詣の深かったゲオルク・ヨーゼフ・カメルはフィリピンでこの花の種を入手してヨーロッパに紹介した。
その後このカメルにちなんで、椿にカメルという名前をつけ、ケンペルの記載に基づきジャポニカの名前をつけたとされています

南蛮貿易で持ち帰ったというのもあるかもしれませんね
日本の名前が定番になっているのはうれしいですね


そんな椿ですが、椿オイルも有名ですね
皮脂の成分にちかいオレイン酸がとても多く含まれていて、保湿や髪のケアに優れています
冬のハンドケアやヘアケアに使ってみてはいかがでしょうか?

参考
ジャポネイラ、ポルトガル椿日記
http://japoneira-p.blogspot.com/