はちみつ

たくさんの花が咲く春から初夏、ミツバチが忙しく集めた花の蜜がはちみつとなります。
はちみつは体に良いとよく言われますが、それは「純粋はちみつ」とよばれる中でも、非加熱で栄養成分が生きているものに限ります。また、非加熱の「純粋はちみつ」は結晶化しやすいという特徴があります。結晶化しても品質や栄養成分はかわりません。また 糖度が強く、PHが酸性なので、ばい菌が繁殖できません。きれいなスプーンを使って、しっかりフタを締め、冷暗所で保存すれば、腐ることはありません。ぜひ、少し高くても本当に効果のあるはちみつを摂取してください。

はちみつの成分
糖類(80%)・・・・・・・・ぶどう糖、果糖が主成分です。
ビタミン・・・・・・・・・・・・ビタミンB2、B6、C、葉酸、パントテン酸
ミネラル・・・・・・・・・・・・カリウム、ナトリウム、カルシウム、亜鉛、鉄
その他・・・・・・・・・・・・・・ポリフェノール、アルギニン、グルタミン



はちみつには健康効果があるといわれていますが・・・
♦はちみつはダイエット効果がある?
100gで294kcal。砂糖よりはカロリーが低く、砂糖より甘味が強いので、料理や飲料など普段使用している砂糖をはちみつに置き換えれば、砂糖の1/3の量で同じ甘さが再現できるので、カロリーは抑えることができます。
♦はちみつは中性脂肪をふやす?
中性脂肪を増やさないけれども、減らすこともないようです。ですが、糖分ですから消費できないエネルギーとなれば中性脂肪になり、体脂肪として蓄積されます。コレステロールも増えます。過剰な摂取は控えましょう。但し、オーストラリアのマヌカハニーは血中コレステロールを下げる作用があると言われています。
♦はちみつは疲労回復効果がある?
はちみつの主成分のぶどう糖と果糖は単糖類なので、素早く吸収されエネルギーに変わります。またアミノ酸も含まれるので疲労時、運動後の疲労回復には効果があります。
♦はちみつは血糖値が上がりづらくなる?
はちみつを摂れば当然血糖値は上がります。はちみつは低GIといわれますが、それは国産およびルーマニア産の「アカシア」と国産の「レンゲ」でそれ以外は、違うので注意が必要です。それ以外のはちみつでも砂糖よりは血糖値の上昇が緩やかですが、糖尿病の患者さんは控えた方がよさそうです。

その他、ビフィズス菌を増やすグルコン酸が含まれている、ポリフェノールによる抗酸化作用があるなど健康な人にとって良い食品ですが、中性脂肪、血糖値が高い人にとっては注意も必要です。サプリメントのように摂取するのではなく、砂糖から置き換え、控えめな甘みを楽しむようにしましょう。