春分の日のぼた餅

3月21日は春分の日です。

春分の日には、「ぼた餅」を食べます。
ぼた餅に使われる小豆の赤い色には災難から身を守る効果があるといわれており、邪気を払う信仰と、先祖供養が結びつき、江戸時代に庶民の間で始まった習慣と考えられています。

ところで、ぼた餅と同じようなもので「おはぎ」がありますよね?
春分の日に食べるのがぼた餅、秋分の日にはおはぎと、一般的にはいいますが・・・
このぼた餅とおはぎは、実は全く同じ食べ物なのです。

ぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「お萩」と、漢字ではこのように書きます。

春分に供えるぼた餅は、春に咲く牡丹に見立て、秋分に供えるお萩は、秋に咲く萩に見立てたといわれています。

ほかにも、こしあんとつぶあんで呼び名が違う地域があったり、大きさで呼び名が変わったり、もち米が粒を感じられるほど残っているかどうかで変わることもあります。

ただ、あんこというと砂糖の多さが気になってしまいますよね?
でも、実は栄養がすごく高いということを知っていましたか?
あんこにする過程で砂糖などふんだんに使用しますが、そもそも小豆に含まれている栄養素は非常に高いのです!
小豆の主成分は糖質とタンパク質ですが、さらにビタミンB1、ビタミンB2、カリウム、食物繊維や鉄などのミネラルも豊富に含まれています。
また小豆の赤褐色の正体でポリフェノールの一種であるアントシアニンや外皮のサポニンなどの栄養素も見逃せません。
あんこの材料は小豆であり、こしあんでも粒あんでもそれは変わりません。
あんこにも種類があり小豆を使ったあんこや、白手亡(しろてぼう)豆の白あんなど、原料となる豆に違いはあります。

ただ、そもそも「豆」には体に良い栄養素が含まれていることが多く、健康食品としての注目度も高いのです。

小豆の外皮には“サポニン”と呼ばれる成分が含まれています。
サポニンは利尿や便通を促す、デトックス作用が優秀な成分として知られています。
更に女性に不足しがちな鉄分のほか、便秘解消に効果的な食物繊維も豊富です。
特に鉄分が不足しやすい妊娠期にも安心して食べられる食材の一つ。
小豆の皮に含まれる栄養素「サポニン」が注目を集めているようですね!
デトックス効果もあるということで、美容効果も期待されているそうです。
鉄分不足などにも対応した栄養素が含まれており、女性にはうれしい栄養素がふんだんに小豆には含まれています。
かといって、小豆だけを摂取しようとするとお赤飯くらいしか思いつきませんよね?
そういう時こそ!「あんこ」の出番なのです!
小豆に含まれるポリフェノールとはイソフラボンとアントシアニンです。  イソフラボンとはエストロゲン(女性ホルモン)と同等の働きをすることでアンチエイジング効果があるとされています。 また、エストロゲン活性化により更年期障害や2型糖尿病の改善、骨粗鬆症に効果があるともされている物質です。
栄養価が高いですが、更に豆ですので(大豆も豆、小豆も豆)イソフラボンは含まれているそうです。含有量は加工されたりすることによって変化があるため、一概にこのくらいあるというのは言えないようですが、栄養価が高いおやつになるということに繋がるのは嬉しい結果ですね!

春分の日、お墓参りをして、春の陽気の中でぼた餅を食べ、ゆっくりとした時間が過ごしてみてはいかがでしょうか。