最近よく耳にする「メタボリックシンドローム」は別名「内臓脂肪症候群」ともいいます。「皮下脂肪」ではなく「内臓脂肪」に焦点を絞っているのは、内臓脂肪のほうがより健康に与える影響が大きく、危険だからです。
内臓脂肪は過剰にたまることで、高血糖(糖尿病)、高血圧、脂質代謝異常(高脂血症)を引き起こします。これらの症状は、それぞれの異常値が小さくても、併発することで、脳血管障害や心筋梗塞などの発症原因となる動脈硬化のリスクが大きく高まります。
メタボリックシンドローム、または予備群に該当する方は、たとえ今、自覚症状がなくても内臓脂肪対策が必要です。内臓脂肪が蓄積する生活習慣、食べすぎ・飲みすぎ・運動不足を今すぐ見直しましょう。
2008年4月から、40歳〜74歳の方を対象に、メタボリックシンドロームに重点をおいた特定健康診査と特定保健指導が義務化されます。
■メタボリックシンドロームとは?
ウエスト周囲径(腹囲)が男性85cm以上、女性90cm以上で、血中脂質、血圧、血糖値のうち2つ以上が基準値を上回っている人を「強く疑われる人」、1つが基準値を上回っている人を「予備群」とします。40歳以上の男性は2人に1人、女性は5人に1人が「強く疑われる人」もしくは「予備群」という結果が出ています。
Mさん:「異常値ってほどでもないのに大げさだなあ」
Sさん:「今まで体に無理をかけてきたからなあ、生活を見直そう」
■会社では多忙な管理職
Mさん:「ダイエットなんてしてる暇がない。男はスタミナ第一!」
Sさん:「外食ってカロリーが高いんだなあ。弁当に変えるとするか」
■部下とのコミュニケーションも欠かせない
Mさん:「今日は3軒ハシゴだ!シメはもちろんラーメン」
Sさん:「一駅先まで歩くことにしているから、お先に失礼」
■休みくらいは息抜きしたい
Mさん:「あー疲れた。来週はゴルフだし、今週は家でごろごろしよう」
Sさん:「天気がいいからウォーキング。最近体調がよくなったみたいだ」
■1年後、2人の健康状態は…
Mさん:「なんだか体も心も重たいなあ」
Sさん:「もう健康診断は怖くないぞ!」
メタボリックシンドロームは、血管壁が厚くなり、血液の流れが悪くなる動脈硬化を進行させ、重症化すると命にかかわる脳血管障害や心筋梗塞などを発病させます。
軽くすんでも手足が自由に動かせなくなったり、身体活動が制限されたりします。
今すぐ生活を見直し、予防・改善につとめましょう。
<取材協力>
東京慈恵会医科大学 新橋健診センター 所長 和田高士先生
<栄養価計算>
管理栄養士 佐藤静香氏
<参考文献>
図解でよくわかるメタボリックシンドローム(和田高士著/保健同人社)
ダイエットの方程式(宮崎滋著/主婦と生活社)
NHK生活ホットモーニング 内臓脂肪ダイエット(日本放送出版協会)
五訂増補 食品成分表2007(女子栄養大学出版部)
コガ薬局 【 KOGA Pharmacy 】