味わう、噛む、話す、笑うなどの動作を支えている「歯」。
1本なくなるだけでも、ものを噛み砕く能率が低下し、栄養の吸収が悪くなるといわれるほど、健康な生活にとって大切なパーツです。
誰もが長くつきあっていきたいと考える自分の「歯」ですが、残念ながらすべての歯を健康に保つ日本人は少なく、現在むし歯や歯周病で治療に通う人は全国で約566万人。傷病別にみると、高血圧性疾患に次ぎ第2位となっています(※)。
むし歯は自分で予防できる疾病です。歯を守るために何が必要なのか、知っておきましょう。
(※)厚生労働省「平成17年度患者調査の概況」より
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食べカスではなく、歯の表面にこびりついた歯垢(プラーク)がむし歯の原因。この中の細菌が食べ物から糖を取り込んで強い酸を作ると、歯を形づくるミネラルが溶け出します。この量が多くなり、そのままにしているとエナメル質や象牙質がむし歯になります。
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残念ながら歯みがきだけでは不十分です。歯ブラシでは歯垢を取りきることができないうえ、不規則な食生活や、だ液の量・働きによってもむし歯のリスクが高まることがあります。歯科での検診やクリーニングを含め、複数の方法でリスクコントロールするのが賢い予防法です。
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ガムでおなじみのキシリトールは、野菜などにも含まれる天然甘味料の一種です。むし歯の原因菌「ミュータンス菌」の活動を弱める働きが、むし歯予防に有効と注目されています。しかしこれだけで万全というわけではないので、予防法の一つとして活用しましょう。
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むし歯の原因菌「ミュータンス菌」は2〜4歳くらいの乳歯が生え始める時期に、母親(保育者)のだ液からも感染します。母親の口の中にミュータンス菌がたくさんいると、子どもの口にもミュータンス菌が移ることがあり、むし歯になりやすい口内環境が作られやすくなります。
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生え始めの歯は、結晶構造が未成熟でむし歯になりやすい状態ですが、その後、だ液の働きによって強固な結晶が作られます。また、歯みがき剤などに含まれるフッ素イオンは、歯のエナメル質と反応して細菌の酸をよせつけないようにする強い結晶を作ってくれます。
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むし歯になってしまった部分を削ってかぶせもので治療を済ませても、むし歯の危険がなくなったわけではありません。どんなにぴったりとかぶせていても、ごくわずかなすき間があり、そのすき間から細菌が歯の内部に侵入します。治療後も、歯科医院で定期健診を受けましょう。
参考文献
「むし歯・歯周病」(熊谷崇・秋元秀俊監修/法研)
「広辞苑 第五版」(岩波書店)
「食品成分表2007」(女子栄養大学出版部)
コガ薬局 【 KOGA Pharmacy 】