使わない筋肉が衰えるように、脳も使わなければ衰えてしまいます。
さあ、あなたの脳はどうですか?
【マッチ棒パズル/面積を半分にする方法は?】
6本のマッチ棒で作った正三角形があります。
2本だけ動かして、面積を半分にしてください。
※正解は次のページへ・・・。
脳トレパズル、いかがでしたか?大流行の「脳トレ」。すでに色々試された方も多いと思います。「脳の若返り」というと、脳細胞を増やすイメージがあるかもしれません。しかし記憶力や集中力などは、脳細胞の数よりも、脳細胞同士のネットワークと関わっているといわれています。脳細胞の数は年をとることで、ある程度減っていきますが、脳細胞同士のネットワークの活性化は、何歳になっても期待できます。脳を上手に使い、良い刺激を与えて、脳の老化を防ぎましょう。
また、脳には、「心」と「体」を円滑に動かす働きもあります。日々心身にかかるストレスを、脳はさまざまなホルモンを分泌することでコントロールしているのです。しかし、ストレスがかかりすぎると、コントロール力が弱まっていき、心や体の働きを正常に保てなくなってしまいます。心と体の健康のためにも、脳の健康は大切なのです。そのためには、「活性化する使い方」と「ストレス解消」。毎日の生活の中でできることから、始めましょう。
脳の健康は、全身の健康と同じです。1日の中で休む時間、活動する時間のリズムを作ること。
そして、ストレスを解消するために、短時間でできるレクリエーションを行うこと。
この2つが健康脳を作る秘訣です。
◆3食きちんと食べましょう
1日活動し、朝昼晩、決まった時間に食事をすることは、健康脳を作る第一歩です。脳のエネルギー源は、ご飯やパンなどの炭水化物が体内で分解されてできるブドウ糖。ブドウ糖は体には少ししか蓄えておけないので、1日3回定期的に補給することが必要なのです。ただ、炭水化物の取りすぎは、肥満や生活習慣病の原因に。適量を心がけましょう。
◆睡眠のパターンを乱さない
基本は「早寝早起き」。昼間はめいっぱい活動し、夜はぐっすり眠る生活が脳にとって理想的です。寝すぎたり、昼夜逆転の生活は、脳の働きを鈍らせるだけでなく、睡眠障害、さらには心身の病気のきっかけを作ることも。仕事などの関係で、夜が遅くなってしまうという方は、せめて朝起きる時間を一定に保つように心がけてみましょう。
◆始めやすく、切り上げやすいものを
毎日少しずつたまるストレスを、和らげてくれるのがレクリエーション。旅行やスポーツなどもストレス解消の良い方法ですが、ストレスはその日のうちに解消することが大切なので、毎日続けられる手段を持つことも必要です。大げさな準備がいらないもの、30分で切り上げられるものを見つけましょう。
◆こんな動作が健康脳のカギ!
<香りを楽しむ>・・・見えないけれども効果大
好みが細かく分かれる「香り」は、非常に個人的な楽しみ。その分、脳に与えるインパクトも大きく、好きな香りは、脳を活性化する効果も高いのです。逆に、苦手な香りや嫌な匂いは脳にとってストレスに。ぜひ「好きな香り」と暮らしましょう。
<指先を使う>・・・手から、脳を働かそう
手を動かすという動作によって、脳の中の広い範囲が働いています。文字を書く、料理をする、編み物をするなど、好きな動作を見つけてみましょう。マッサージするだけでも、脳に良い刺激を与えることができます。
<言葉を使う>・・・しゃべることをやめないで
年をとると、おとなしい人がますますおとなしくなることがあります。言葉を扱うという機能は非常に高度な脳の働きで、人間だけが持っています。使う機会が減ると、衰えてしまうので、声を出す、歌うなどして使う機会を増やしましょう。
レクリエーションは、人とのコミュニケーションにつなげていくことができれば、さらに脳に良い刺激を与えます。たとえば「散歩」ならば、新しい道を探したり、より快適に歩く方法を研究したり、イベントに参加して仲間を作ったり。「楽器」なら仲間内で演奏会を開くなどもよいでしょう。勝敗がはっきりしすぎるものはかえってストレスになるので、あくまでも「楽しく」できるものがおすすめです。心と体をアクティブに動かすことは、脳の老化防止につながります。
<step.1> 楽器の演奏を始める
<step.2> サークルに入って仲間と会話
<step.3> コンサート、イベントなどを計画
計画を立て、情報を集め、意思決定するのは脳の中の「前頭葉」と呼ばれる部分。人たるゆえんといわれる機能ですが、脳が衰えるときは前頭葉からともいわれます。意欲を持って何かに取り組むことが、衰えを防止する1つの方法です。
新しい電化製品、新しい乗り物、新しい形の家…。
私たちは、50年前、100年前とまったく違う生活を送っています。人間以外に、そんな動物がいるでしょうか。文明の進歩の良し悪しは別にして、人間にはものを作り、工夫・改良し、発展させるという特性があり、そうした脳を授けられているのです。
ですから毎日同じことを繰り返すよりも、他の人と力を合わせて、より良い生活を送れるように工夫するほうが、人間らしい生き方といえます。
せっかく人間に生まれたのですから、脳をめいっぱい使って、いきいきと毎日を送りたいものですね。
<取材協力>
杏林大学医学部教授 古賀良彦先生
<参考文献>
脳をリフレッシュする大人のぬりえ(古賀良彦著/きこ書房)
「頭がいい人」の快眠生活術(保坂隆編著/中央公論新社)
コガ薬局 【 KOGA Pharmacy 】