薬局新聞H30.6月号

少しずつ暑い日が増えてきています。この時期は特に熱中症に注意が必要となります。
誰にでも起こりうることなのでしっかりと対策をしましょう。

●熱中症とは
体温が上がり体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、脱水状態になり体温の調節機能が働かなくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こします。

●脱水ってなに?
脱水は、体液が減少した状態をいいます。
水分だけが失われることはなく、同時に塩分(ナトリウムやカリウム)なども失っています。
水分や食事摂取不足、発熱、下痢、嘔吐などがあると脱水状態になりやすくなります。

●熱中症の予防
・こまめな水分補給
 暑い日には知らずしらずのうちに汗をかき、体内の水分が失われているので、のどが渇く前から意識して水分を補給しましょう。
また、汗をかくと、水分と一緒にミネラルやビタミンも失われます。
水分補給だけではなく、ミネラルも補給するようにしましょう。
・暑さを避ける
 外出時にはなるべく日陰を歩く、帽子や日傘を使うなど。
家の中では、ブラインドやすだれで直射日光を遮る、扇風機やエアコンで室温・湿度を調整するなどしましょう。
・服装を工夫
 素材は、吸収性や通気性の高いものを選び、白色系が良いと言われています。
また、襟元はなるべく緩めて通気しましょう。
 
●脱水状態になってしまったら
経口補水液を摂取しましょう。
経口補水液は水と塩分と糖分がバランスよく入っており、速やかに吸収される成分になっています。脱水状態には経口補水液が適しています。