美容と食材の話

こんにちは!
久々の更新になります。


今回ご紹介するのは、薏苡仁(よくいにん)という食材になります。


薏苡仁と言われてもパッと思いつかない方もいらっしゃるかと思いますが、
とあるお茶のCM『ハトムギ、玄米、月見草~♪』のハトムギ(イネ科ジュズタマ属)の種皮をむいた種子が薏苡仁と言います。



旬の時期は9~11月に刈り取られ乾燥させたものを使います。

中国・ベトナムやタイ、そして日本だと青森や福島などで生産されており、白米と比べて食物繊維は約2倍、良質なアミノ酸を使ったタンパク質(13.3g/100g)を含み、新陳代謝を高める作用がみられます。


薏苡仁は古くから生薬として使われており、かの楊貴妃も薬膳として愛用していたとか。

現代でも食品だけに留まらず、化粧品や石鹸・入浴剤などの様々な製品に使われ、漢方だと桂枝茯苓丸加薏苡仁を肌トラブルの改善に使われたりもします。


では薏苡仁に関して説明していきましょう。



『薏苡仁(よくいにん)』
五気:微寒
六味:甘・淡
帰経:肺・脾・胃
水滞・気虚


利水滲湿:むくみ、下痢、四肢のしびれ・痙攣
健脾補肺:咳が多い、胸の痛み、食欲減退
清熱解毒:湿熱による吹き出物、ニキビ、咳、黄色の痰、腹痛


というように『体に溜まったものを外に出す』といった作用がみてとれると思います。


肌の中に水が多いとジュクジュクに、水が少ないとカサカサに乾燥しかゆみや肌荒れを起こします。


さらに身体に熱が溜まってくると熱は上にのぼって顔などに溜まってしまいます。

また、水が溜まってくると肌トラブルが起こりやすくなり、口内炎や赤みのある皮膚炎・ニキビといったものが現れて来ます。

最終的に水が一箇所に滞ってくると血の巡りを遮ってしまい、栄養が行き届かずシミやソバカスといった形で現れて来たりするのです。


ではなぜ水や熱が溜まるのか。

ホコリなどの汚れ、メイク落としが不十分、細菌などが原因で水や熱が排出できなくなって身体に溜まってしまい、皮膚炎といった形で現れてくるのです。


そこで薏苡仁は.微寒で熱を取り除き(清熱解毒)、溜まってしまった水を外に出し(利水滲湿)ます。

上記で上げた桂枝茯苓丸加薏苡仁は、気の巡りと血の巡りを整える桂枝茯苓丸に水と熱の排出を促す薏苡仁を加えることで、気・血・水の三つのバランスを整えて肌を綺麗にしていこうという漢方になります。



漢方と食事で内側から、また、シミの原因であるメラニンの生成を抑える為に化粧品などを使って外側から…
内と外それぞれの良いところを使って綺麗になりましょう!


ちなみに、食事のオススメは、鶏ガラスープに生姜を少しすりおろし少しハトムギを入れて煮込むと美味しいですよ!


改めて言いますが、薏苡仁(ハトムギ)をとったからといってすぐさま肌トラブルが改善するというわけではありません。徐々に徐々に改善していきましょう!


それでは!