調剤室からのお話:症状に合った胃腸薬を選びましょう
よく服用する薬の1つに胃腸薬があります。しかし、胃腸薬とひとくちにいってもさまざまな種類があります。大きく分けると、胃に働くものと腸に働くものがあります。主に胃に働く薬には、(1)制酸薬(2)健胃薬(3)消化薬(4)複合胃腸薬が、主に腸に働く薬には(1)整腸薬(2)止しゃ薬があります。
ここで注意しなければならないのは、同じ胃腸薬でも、その作用が全く反対のものがあるということです。例えば、胃液の分泌が不十分で消化不良を起こした場合、食後に胃がもたれたり、胸がつかえるような感じになります。このとき健胃薬や消化薬などを服用すると、胃液の分泌が促され、胃の働きが活発になり、症状の改善が期待できます。ところが、胃液の分泌を抑える制酸薬を服用してしまうと、ますます胃の働きは悪くなり、症状の改善は見込めません。逆に、胃酸の分泌が多いために胃があれ、空腹時に胸やけや痛みが起こるといった症状のときに消化薬や健胃薬を用いると、ますます胃酸の分泌が進み、症状が悪化してしまう可能性があります。
胃腸薬は、自分の症状に合った種類を選ぶことが大切です。そのためには、薬剤師に、どういう症状が、どのような時(食後、空腹時など)に起こるのか、症状が始まったのはいつ頃かなどを詳しく伝えることが大事です。また、症状がひどいときや長引くとき、薬を飲むと一時的によくなるけれど症状が再び出るといったときは、何か病気が隠れているかもしれません。医療機関を受診し、原因を調べてもらいましょう。
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