第27回日本外来小児科学会年次集会

第27回日本外来小児科学会年次集会
日時 2017年9月2日(土)3日(日)
場所 三重県総合文化センター・三重県総合博物館

さくら薬局山口 薬剤師の三輪です。
今年の日本外来小児科学会年次集会は三重県津市で開催されました。
今年の学会テーマは「多職種の限りない連携にむけて-リエゾン(連携)-」で、社内から5名、そのうちさくら薬局山口から薬剤師3名が参加しました。その内容をレポートします。

開催前日に、名古屋市を経由して会場がある三重県津市に到着しました。



1日目 9月2日(土)

会場の三重県総合文化センターと、三重県総合博物館です。
到着後に、バックと資料を入手し、いざ学会へ!

三重県総合文化センター

三重県総合博物館

会場は行き交う人が多く、慣れない場所でしたが、なんとかお目当ての『乳幼児の突然死について知ろう』の講演会場にたどりつきました。
SIDSという乳幼児が突然死に至る病気の定義や日・米の現状、うつぶせに寝による窒息死のリスクとその対策等、大変重要で興味深い内容でした。



正午からは、ランチョンセミナーを受講しました。
三重県の地の食材を使用したお弁当を食べながら、『乳児血管種の最新治療』について学びました。


乳児血管種の病態や予後についての説明の後、新薬の治療成績の紹介がありました。
この乳幼児血管種の新薬の発見に至った経緯が、とても印象に残りました。
心臓病と乳幼児血管種を合併した小児に対して、心臓病の治療のため薬剤を投与したところ、心臓病のみならず、乳幼児血管種も軽減したとの報告から、新薬の発見・開発につながったそうです。薬の作用って不思議ですよね^^



ハンズオンセミナー受講
午後からは、喘息等の治療に使用する『吸入器の指導』に関するハンズオンセミナーを受講しました。
ハンズオンセミナーとは、講義を聴講するだけではなく、見て、聞いて、触って、考える体験型のセミナーのことです。



最初の講義では、吸入器の種類や特徴・構造の説明に加え、患者さんが間違えやすい吸入方法の紹介や、各種吸入器の指導のポイントを再確認しました。
その後、実際に吸入器を使用した吸入指導のシュミレーションを行いました。
シュミレーションは、参加者が、薬剤師役・患者の親役・患者(子供)役にわかれて、講義で学んだ吸入のポイントを踏まえた服薬指導を行い、良い点や不十分な点を指摘する形式であったため、とても実践的な研修になりました。



夜は懇親会参加

夜は、懇親会に参加しました。松阪牛、伊勢エビ、地酒、雅楽の演奏…、三重県の味や文化を知る良い機会になりました。


2日目 9月3日(日)

9月3日(日)は、薬の服用方法やお薬手帳について、薬剤師のほか、看護師・保育士・医療事務員等、他職種を交えたワークショップを受講し、お薬手帳を忘れずに持参してもらうための取り組みや、薬の服用方法について、意見交換を行いました。

ワークショップ会場

その他、パネル展示やポスター発表を通じて、病院や薬局の取り組みや研究を知ることができました。また、企業も自社の商品(医療機器・サプリメント等)の紹介ブースを設けており、最新の商品を手にとって学ぶことができました。


今回の学会に出席して、小児医療に関する最新の知識・情報を習得するとともに、ワークショップ等を通じて、他薬局の取り組みや、他職種の考えに触れることができ、大変有意義な学会となりました。

来年は東京都で開催予定です。
次回も参加が叶えば、体験型の研修に積極的に参加したいと思います。





学会開催の前日に三重県入りしたため、伊勢神宮を参拝しました。

宇治橋や五十鈴川など、大変厳かで心を洗われました。