咳や微熱が続くときは結核を疑おう




結核は、かつてわが国では死亡原因の第1位でしたが、薬の開発や予防法の確立などにより2005年には25位にまで下がっています。激減したとはいえ、今なお1日に約6人が命を落としていますし、新たに発症する人も1日に80人近くもいて、決して昔の病気ではありません。

最近の結核発症には大きな特徴があります。それは、体力や抵抗力のない高齢者の発症が増える一方で、20歳代の若者にも発症の小ピークがあるということです。若者は結核菌にさらされずに過ごしてきたため感染しやすいうえ、若者にありがちな不規則なライフスタイルが発症リスクを高めているためといわれています。

咳が2週間以上続く、体がだるい、微熱が続く、寝汗をかく、食欲がない、風邪だと思って薬を飲んでもなかなか治らないといった症状があるときは、速やかに受診しましょう。症状が1カ月以上続く人からは、25人に1人の割合で結核患者が見つかっているともいわれています。

結核と診断されても、今は効果の高い抗結核薬が開発されているのでそれほど心配するには及びません。ただし、薬をきちんと服用することと、定期的に診断を受けることが大事です。症状が治まったからと途中で服用を止めると治らないばかりか、その薬に対する耐性菌が体内にできて一層治りにくくなることがあります。

結核を予防するには、抵抗力のある体を保つことが大切です。そのためには、規則正しい食事と睡眠、適度な運動といった健康的な生活を送ることです。抵抗力の弱い赤ちゃんは感染しやすく、生命に危険をもたらしたり、深刻な合併症を招きます。できるだけ生後3〜6カ月の間にBCGの予防接種を受けるようにしましょう。

▲ このページのトップへ戻る