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爪から健康状態がわかるって本当?

白っぽい爪、黄色い爪など、色に注意




爪は皮膚のもっとも表面の角質層という部分が変化したもので、髪の毛と同じケラチンというたんぱく質でできています。爪が1日に伸びる長さの平均は成人で0.1ミリ程度。高齢者より若い人、冬よりも夏、足よりも手のほうが、伸びるのは速いといわれています。
体が冷えたりすると、ピンク色の爪が青白く見えることがあります。指の先端には神経や血管が多く通っているのですが、寒さのために血流が悪くなり、その状態が爪を透かして見えるため。このように、爪の色から、栄養や代謝などの状態がある程度、推測できます(↓表1参照)。

病気が爪の形に現れることも

「三日月状の白い部分(爪半月)が小さいと不健康」とよくいわれますが、医学的な根拠はありません。縦じまも、老化現象の一種なので心配は無用です。横じまは過去の発熱などの体調不良、甘皮(爪の根もとの薄い皮膚)の損傷や爪の周りの皮膚炎などの結果で、珍しいことではありません。
ところが、爪や指の先が盛り上がってきたり(ばち状指)、反り返ったりしてきたら(スプーン爪)要注意。病気が隠されていることがあります(↓表2、上画像参照)。

爪は切り過ぎないように気をつけて

爪の切り方が悪いと、爪の端が肉に突き刺さった陥入爪や極端に爪が湾曲する巻き爪になります。こうしたトラブルを防ぐには爪の正しい手入れが大事です。爪の先端を四角く切り、先の部分を2ミリ程度残して指先よりやや出るくらいまでにします。角をえぐるように切るのは禁物です。仕上げにやすりをかけて、切り口をなめらかにすることも忘れずに。
爪の色や形から何らかの病気が疑われたり、巻き爪などで痛みがひどい場合は速やかに医療機関を訪ねましょう。

◆表1◆爪の色と疑われる病気の症例

(各病気に必ず現れるということではありません。)

白っぽい(白く濁る)……水虫(爪白癬<ツメハクセン>)、肝硬変などの肝疾患、腎疾患など
褐色……アジソン病(副腎皮質の機能低下の病態)など
黄色……乾癬<カンセン>など
黒っぽい……爪甲色素線条<ソウコウシキソセンジョウ>(※1)
緑色……緑膿菌感染症など
(※1)爪甲色素線条:ホクロが原因で爪が黒くなっている場合もありますが、広がっていくようなら悪性腫瘍の早期病変の可能性もあります。



そのほか、薬剤の服用(例えば抗がん剤など)によって爪の変色が起こる場合があります。各薬剤により、色は異なります。

◆表2◆爪の形と疑われる病気の症例(上画像参照)

(各病気に必ず現れるということではありません。)

【ばち状指】……指先が太鼓のばちのようにふくれる
肺疾患(肺がん、肺線維症など)、心疾患など

【スプーン爪】……爪が反り返っている
鉄欠乏貧血症など

【爪甲剥離症】……爪が爪の下の皮膚からはがれる
甲状腺の病気、バセドウ病、多汗症、カンジダ感染など

【爪甲点状陥凹】……爪に点状のへこみ
円形脱毛症など

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