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「腰痛」と、なるべく上手に“さよなら”するには?

「腰痛」は、誰もが一度は経験するといわれる自覚症状です。
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、何らかの自覚症状を訴える人のうち「腰痛」は男性では最多、女性でも「肩こり」に次いで二番目に多いという結果が出ています。
自分の腰痛の原因を知ることが対策の第一歩です。腰痛には大きく三つの原因があります。

腹筋と背筋を鍛えて腰痛を改善しよう

第一の原因が、運動不足や老化による筋肉の衰えです。背骨は腹筋と背筋によって前後から支えられていますが、この筋力が衰えると背骨が不安定になり、まず背骨周辺のじん帯や軟らかい組織に、次にそこにつながっている筋肉に慢性的なストレスがかかり、痛みを感じるようになります。

この場合は腹筋と背筋を鍛える運動が効果的です。両ひざを曲げて仰向けに寝て、頭を引き上げておへそをのぞきこむ感じで10秒程度静止。次にうつぶせに寝て、上体をそらして10秒ほど静止します。これを10回程度繰り返します。無理をしない範囲でできれば毎日行いましょう。

精神的なストレスも腰痛を引き起こす!?

第二の原因は姿勢の悪さと過労です。これは一番目の原因と関連があります。背骨を支える筋力が衰えるとすぐに疲れてしまうため、椅子にふんぞり返って座ったり、ソファに寝そべってテレビを見たりと、このような姿勢をとり続けていると、ますます背筋や腹筋は衰える上、背中が曲がって腰が引けた状態になり、腰の筋肉によけいに負担をかけてしまいます。悪い姿勢でデスクワークなどを長時間続ける場合も同じように腰痛を招きやすくなります。

首を軽く前に、背中は軽く後ろに、腰は軽く前に、これが正しい姿勢です。歩くときも、座るときも、この姿勢を意識するようにしましょう。なお、椅子に座るときは深く腰かけ、足首、ひざ、股関節を直角に保つようにするのがポイントです。

肉体的な過労ばかりでなく、精神的な過労(ストレス)も腰痛を引き起こします。ストレス解消に努めましょう。

病気が原因で腰痛になることも

第三の原因は病気の症状の一つとして腰痛が現れる場合です。脊椎(背骨)は椎骨[ついこつ]という骨が積み重なってできていて、椎骨と椎骨の間にはクッションのような役目を果たす椎間板[ついかんばん]があります。この椎間板が椎骨と椎骨の間から飛び出して神経を刺激するのが「椎間板ヘルニア」です。重たい物を持ったときなどに急に起こる、いわゆる“ぎっくり腰”は、筋肉やじん帯、椎間板の損傷や椎間関節のねんざなどが主な原因で起こり、急に起こる腰痛の中で最も多く見られます。そのほか、脊柱管[せきちゅうかん](脊椎の中を走る神経の通り道)が狭くなる「脊柱管狭窄症[せきちゅうかんきょうさくしょう]」、椎骨がもろくなる「骨粗しょう症」なども腰痛の原因となります。腎臓や子宮などの内臓の病気によって起こることもあります。

腰痛の原因となる病気がある場合は、その治療をすることが腰痛改善につながります。

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