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薬剤師って、どんな仕事をしているの?

薬剤師の仕事でいちばんに挙げられるのが薬の調剤です。しかし、薬剤師は単に調剤だけを行っているのではありません。
また、薬剤師の職場は薬局やドラッグストアに限りません。意外な職場でも薬剤師が重要な仕事を任されています。

服薬のアドバイスや情報提供も薬剤師の重要な仕事です

薬剤師の代表的な業務は調剤です。「薬剤師法」という法律で、調剤ができるのは、医師などが自らの処方せんにより調剤する場合を除き、“薬剤師のみ”と定められています。調剤業務では、医師の処方せんに基づいて医療用医薬品を調剤し交付しますが、単に薬をそろえて渡すだけではありません。処方せんを受け取ったら、処方せんに記された薬名や量に問題がないかをチェックし、さらに患者さまの体質やこれまでの服薬状況などをまとめた記録と照合して確認します。

調剤した薬を患者さまにお渡しする際には、薬が適切に使用されるように“服薬指導”を行います。指導というと、なんだか怖いイメージがありますが、その主な内容は、「これは痛みを取るお薬です。毎食後に飲んでください」「この薬には胃がむかつく副作用が出ることがありますから気をつけてください」といった使い方や副作用の注意などの情報提供をいいます。また、患者さまから、「毎日3回飲む薬だと飲み忘れる。回数が少ない薬はないの?」「もっと飲みやすい薬は?」「薬を飲んだら熱が出たけれどこれは副作用では?」など、薬に関するさまざまなご相談をお受けするのも薬剤師の重要な仕事の一つです。必要に応じて医師と連絡を取り、その方にとって最適な薬を処方しなおしてもらうこともあります。

また、今年6月から、OTC医薬品の販売方法が変わり、医薬品のリスクの程度に応じた情報提供をし、相談に対応するようになりましたが、リスクの高い第1類医薬品は、薬剤師が対応することになっています。OTC医薬品を販売する際、医師から処方された薬と一緒に服用してよいかなどのチェックも行います。

最近では、在宅で療養している患者さまのお宅に訪問して、きちんと服薬できているか、薬について困っていることはないかなどの服薬指導や薬剤管理指導などを行う仕事も増えています。

※OTC医薬品…薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品。英語の「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、カウンター越しに薬を販売することに由来しています。

学校にも薬剤師の仕事があるのをご存じですか

薬剤師の中には、病院に勤務している人もいます。そうした薬剤師は、薬剤部門内での調剤業務に加え、医師や看護師らと入院患者さまのベッドサイドに赴き、使用している薬についての説明や注射薬の管理などを行うことがあります。

そのほか、製薬会社で医薬品などの研究開発・製造に携わったり、行政機関で薬の許認可・監視指導、試験検査などの仕事をしている薬剤師も多くいます。あまり知られていませんが、大学以外の学校には必ず「学校薬剤師」が置かれています。学校薬剤師は、水道やプールの水質を検査したり、教室内の照明の明るさが適切かを測定したりといった環境衛生に関する職務を行います。

このように薬剤師は、“薬のプロ”として多岐にわたって仕事をしています。薬に関して疑問、質問があるときは、遠慮せずにどうぞ薬剤師に気軽にご相談ください。そうしたご相談も薬の安全性や適切性をより高める重要な情報となります。

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