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お酒との上手なつきあい方は?

新入社員の歓迎会やお花見など、この時期はお酒を飲む機会が多くなりがち。
盛り上がるのはよいけれど、一気飲みなどで限度を超えて飲むと大変なことに。お酒は上手につきあってはじめて「百薬の長」となります。

他人事ではない急性アルコール中毒

東京消防庁によると、平成20年の1年間に急性アルコール中毒で病院に運ばれた人の数は約11,000人にのぼるとか。特に、桜の開花日の3月22日から4月4日までの14日間に集中、約70名も搬送されています。
飲んだアルコールは胃と腸で吸収され、血液にのって全身を巡ったあと肝臓に運ばれ、そこで“ゆっくり”と代謝されます。どれくらい
“ゆっくり”かというと、個人差がありますが、体重60~70kgの人で、1時間に純アルコール5~9g。これはビール大ビン1/3本、日本酒1/3合に当たります。一気飲みのように短時間で大量のアルコールを飲むと、肝臓の処理能力を超えてしまい、血中アルコール濃度が急上昇。その結果、急性アルコール中毒を引き起こし、ときには命にかかわることもあります。
お酒を飲むときは肝臓の処理能力に合わせて、時間をかけて“ゆっくり”が大原則です。それには、人とおしゃべりをしたり、食べながら飲むのがおすすめ。この“食べながら”というのはアルコールによる胃壁への刺激を少なくする効果もあります。また、飲酒の量にも注意が必要です。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒」を1日平均純アルコールで約20g程度(ビール中ビン1本、日本酒1合弱に相当)としています。
毎日の飲酒は、肝臓にとって大きな負担となります。週に2日はアルコールを控えて肝臓の負担を軽減させる“休肝日”をつくりましょう。また、お酒をよく飲む人は肝臓などの定期検査も忘れずに。

女性と高齢者はアルコール依存症になりやすい!?

アルコールに関して、最近、気になるのが女性と高齢者のアルコール依存症の増加です。女性の肝臓は男性より小さく、アルコール代謝に時間がかかるため、男性と同じ量のアルコールを飲んでも、女性のほうが長時間、体内にアルコールが残ってしまいます。女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用もあることから、女性は体質的にアルコール依存症になりやすいといわれています。一方、高齢者も、肝臓のアルコールの代謝能力の低下などによりアルコールの影響を受けやすいという身体的特徴があります。
女性や高齢者は、アルコールの害を受けやすいことを自覚し、適量の飲酒を心がけましょう。
なお、薬をアルコールで飲むと、薬の作用が正しく現れなかったり、副作用が強く出たりすることがあります。一緒に服用するのは絶対に避けましょう。

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