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タバコをやめられないのは、なぜ?

「わかっちゃいるけどやめられない」とは、まさしくこのこと。喫煙です。でも、あきらめてはダメ。失敗を恐れずにもう一度挑戦しましょう。
今は禁煙補助薬などもあり、以前に比べずっと成功しやすくなっています。

喫煙習慣はニコチン依存性が作りだす

まず、タバコの怖さを改めて確認しておきましょう。タバコの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は身体に有害な物質といわれています。その代表が「タール」と「ニコチン」です。
タールは喫煙したときにフィルターに茶色く付着する微粒子の総称です。この中にはベンツピレンやベンツアントラセンなど、たくさんの発がん性物質が含まれています。実際、タバコを吸う人は吸わない人に比べ、肺がんは4.5倍、喉頭がん32.5倍、肝臓がん3.1倍……とさまざまながんにおいて死亡率が高くなっています(男性の場合)。
ニコチンは快感を生むドーパミンという脳内物質を分泌させます。この快感が忘れられず、喫煙し続けるという依存性をもたらします。その強さはヘロイン※並みといわれているほど。逆にいえば、禁煙とはニコチン依存性からの脱却にほかなりません。
※麻薬の一種で中毒性が非常に高い薬物。身体的・精神的に強い依存性を引き起こします。

“節煙”ではなく、この際“断煙”を!

「一度に喫煙をやめるのは自信がないから、少しずつタバコの本数 を減らす“節煙”をしようかな」と思っている方には、むしろきっぱりとやめる“断煙”をおすすめします。タバコの本数を減らしても体は元の量のニコチンを維持しようとします。そのため、1本のタバコを根元まで吸ったり、肺の奥まで煙を吸い込んだりして、ニコチンをどうにかして体内に取り入れようとする行動を無意識のうちにとってしまいます。これでは本数を減らす前と依存の状況は何ら変わりません。
禁煙成功のカギは、禁断症状にいかに打ち勝つかです。イライラするときは洗顔やトイレに立つなどして気分転換をしたり、頭痛がするときは深呼吸などで対処しましょう。タバコを吸いたくなったら、水やお茶を飲む、散歩や軽い体操をする、歯を磨くなどの代償行為で乗り切りましょう。吸ったつもりでタバコ代を貯金する、喫茶店や居酒屋などタバコを吸いたくなる場に行かないといったことも禁煙を長続きさせるコツです。
禁断症状が強い場合は、ニコチンパッチやニコチンガムなどの禁煙補助薬を利用するのも手。これは、タバコ以外のものからニコチンを摂取し、だんだんニコチンの量を減らしていく方法です。今では、ニコチンパッチとガムの禁煙補助薬は一般用医薬品として売られており、薬局で購入できます。
自分だけではどうしても禁煙がうまくいかないときは「禁煙外来」などで専門医の指導を受けるとよいでしょう。ニコチン依存症と診断されるなど、いくつかの条件が満たされれば、健康保険の適用となります。
5月31日は「世界禁煙デー」。禁煙を始めるにはよいタイミングです。喫煙している人は、2010年5月31日をあなたの禁煙デーにしてはいかがでしょう。

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