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肺の生活習慣病「COPD」を知っていますか?

階段や坂道を上ると息切れがするという方、運動不足や年のせいだと思っていませんか。確かにこれらが原因のこともありますが、何らかの病気による場合も。その代表が肺の生活習慣病と呼ばれる「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」です。


主な原因は長年の喫煙習慣

COPDがなぜ肺の生活習慣病と呼ばれるのでしょうか。その大きな理由は、COPDの原因のほとんどが長年の喫煙習慣にあるからです。
タバコの煙に含まれる有害物質により、空気の通り道である気管支や、気管支の末端で酸素と二酸化炭素の交換を行っている肺胞に炎症が起こります。気管支や肺胞の炎症が進行すると、呼吸不全や心不全、重い炎症を起こし、生命に危険が及ぶこともあります。
ただし、タバコを吸っていなければ絶対COPDにならないというわけではなく、空気中に漂っているホコリや化学物質などに敏感な人は、COPDになる可能性があるといわれています。


3大症状は息切れ・咳・痰

COPDの代表的な症状は、息切れ・咳・痰です。「階段を上るとき息切れがする」「風邪でもないのに1日に何度も咳や痰が出る」といった症状がみられます。
COPDかどうかは、スパイロメーターという器具を使った呼吸機能検査を行えばすぐにわかります。
この検査では、精一杯に息を吸い込んだ状態から、1秒間に勢いよく吐いた量(1秒量)を、すべての息を一気に吐き出した肺活量で割った「1秒率」を測ります。1秒率が70%未満の場合は、COPDが疑われます。


早期治療で進行を遅らせることが可能

COPDの治療も予防も、禁煙が一番です。自分自身が吸わなくても、他の人のタバコの煙を吸う受動喫煙もCOPDのリスクとなるので注意しましょう。
COPDは放置すると確実に進行していきますが、早期に治療を始めれば、進行を遅らせて健康な状態と変わりなく生活することができます。過去に喫煙していた、現在喫煙している、40歳以上である、高血圧や糖尿病などの生活習慣病があるといった方は、息切れや、咳・痰などの症状がみられなくても、肺機能検査を受けることをおすすめします。

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