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ゆきさん薬局

2019/07/14

脊柱管狭窄症の手術

~手術はどのように決断したの~

おしゃべり好きで、人の良い大丸さんが、いつものように明るく薬局に入ってきました。
表情は明るいものの、坐骨神経痛で悩んでいて、今日もその愚痴から始まりました。

大丸さん
「ゆきさん、鎮痛剤は効かないし、漢方薬や違う痛み止め等、色々試したけど、ピンと来ないんだよね」

ゆきさん
「ドクターは、何て言っているの?」

大丸さん
「『脊柱管狭窄症だから、そろそろ手術しか無い』と言うんだよね。それで、『どれくらい治るんですか』と聞いても、『何とも言えない』と言うんだよ。どう思う?」

ゆきさん
「確かに、手術して必ず痛みやしびれがとれるわけではないみたいですよ」

大丸さん
「それじゃあ、実験台みたいで手術する気にならないよな。そういえば、ゆきさん手術したって聞いたぞ。どうやって決断したの?」

ゆきさん
「私もMRIを撮って脊柱管狭窄症と言われました。しかし、薬局で脊柱管狭窄症があって手術をしても、良くなっていない人も当然いるのですが、ダメだった人も多くいるなと感じていました。そこで、手術前にやれることを、やるだけやってから手術を決めたんです」

大丸さん
「どんなことをやったの?」

ゆきさん
「大丸さん、私は、腰痛の原因には大きく3つあると思います。
・筋肉が緊張していわゆる肩こりと同じ様な状況、もしくは腰回りの筋肉が弱っていて脊椎を支えられない状況が原因の場合です。これらは筋肉をリラックスするもしくは鍛える運動療法で治るはずです。
・2つ目はストレスが原因で起こる痛みの場合は、薬物療法を含む精神療法で治します。
・最後に、器質的な問題、つまり骨等が神経にさわるような状態の場合。これは、手術でないと治らないと思います」

大丸さん
「ふーん」

ゆきさん
「最初の2つが保存療法と言われるもので、私がやるだけやったということです。薬は、鎮痛剤、慢性疼痛治療剤を試したけど、効果のわりには、眠気が出て仕事にならなくなったので断念しました。運動も、ストレッチと腰回りの腹筋、背筋を鍛えることを半年間は続けたのですが、多少はましになったものの、痛みが取れなかったんであきらめたんです」

大丸さん
「なるほどね。じゃあ、俺も長く苦しんでるから手術を考えようかな」

ゆきさん、笑いながら答えました。
「そうですね。今まで色々な薬も試されているし、いつもここで愚痴が出る程だから、そろそろ手術を考えた方が良いかもしれませんね。大丸さんには当てはまらないとは思いますが、脊柱管狭窄と言われても、自覚症状もないのに手術をする必要はないと思います」


~手術直後はどんな感じ~

ゆきさん
「手術を受ける前に知っておいた方が良いと思うことを、お話しておきますね」

大丸さん
「是非、よろしくお願いします」

ゆきさん
「病院によりますが、手術は痛みしびれが激しくないと、薦められません。それは手術後の負担やリスクを考えてそう言われるんです」

大丸さん
「まあ、そうだろうね」

ゆきさん
「実は私もそうだったんですが、手術を決断してからは、手術後すぐに良くなると勘違いしがちなんです」

大丸さん
「そりゃ、期待するよね」

ゆきさん
「手術方法は、切開手術と負担を少なくした内視鏡手術がありますが、いずれにしても背中から切開をして、骨や靱帯を削ったり、すべり症があればボルトで固定したりします。術後は切開した傷が治るまでと、脊椎が安定するまで安静にしなければいけません。痛みが落ち着いてきたら、リハビリを行います。その期間を考えると、完治するのに1か月から3か月は覚悟しておいた方が良いです」

大丸さん
「今の話を聞いて、頭の中では理解できても、いざ自分が手術すると期待するんだろうね」

ゆきさん
「そうですよ。手術直後は、手術で良くなったと期待するよりも、とりあえず問題なく手術を終えたことを喜びましょう。きちんと手術をしてもらっても、全身麻酔などによるトラブルなんてこともありえますから」

大丸さん
「そうだね。楽観的にだけでなく覚悟して手術を受けるようにするよ」


~どれくらいで手術の効果を判断できるの?~

大丸さん
「それで、どれくらいの期間で手術の効果を実感できるの?」

ゆきさん
「痛みの感じ方は個人差があるので、何とも言えませんが、私の場合は、手術直後に痛みがありました」

大丸さん
「え、痛かったの?」

ゆきさん
「そりゃ、痛いですよ。手術して切っているんだから」

大丸さん
「なんだ、その痛みか。それで、腰痛はどうなったの?」

ゆきさん
「腰痛も2週間くらいありました。ビリっとすることがあったので、まだ治っていないのかと心配しましたよ。でもリハビリをしてそれも無くなりました」

大丸さん
「ということは、2週間後には消えてきたということ?」

ゆきさん
「はい。私の場合は2週間で痛みが消えてくれました。たぶん腰椎を支える力がない間、神経をさわったのだと思います」

大丸さん
「痛みが消えない場合は、どうなるんだい?」

ゆきさん
「術後の痛みを感じる原因は、主に4つ考えられると思います。手術による痛み、神経が痛んでしまって修復できていない痛み、頭で痛みを覚えてしまっている痛み、脊柱管狭窄が原因でない痛みです」

大丸さん
「なるほど」

ゆきさん
「手術の痛みは、傷が治るまで待つしかないです。神経が痛んでいる場合は、神経を修復する薬や温熱療法等で血行を良くして治療します。頭で覚えてしまっている痛みは、抗うつ剤を含む薬物療法や、α波を出すような発声、視覚に訴えるなどの精神療法が一番でしょうね。最後の脊柱管狭窄症が原因ではない痛みは、他の原因を調べて治療することになります。私の場合は、腰痛は消えましたが、股関節の痛みだけ残っています。それでも、前と比べてとても楽にありました」

大丸さん
「ふーん。わかりやすい説明ありがとう」

ゆきさん
「いえいえ、自分が話しかったことを聞いてもらえてうれしかったです。こちらこそ、ありがとうごいざいました」

登場人物

★大丸 義之
大丸義之(だいまる よしゆき) 69歳 男性
脊柱管狭窄症
話し好きで明るい性格


※ゆきさん薬局の物語に登場する人物は、フィクションです

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