記録③

薬局には海沿いと駐車場側に大きなガラスの窓がありました。


身動きが取れないまま、患者さんへ「窓から離れてください!」と伝え、かろうじて手の届く場所にあった対流式のストーブの電源を切ることができました。


大きな揺れが数十秒~数分?続きました。少しおさまったところで、「薬は後で届けます」とお伝えし、患者様にはお帰りいただきました。

昼休みを終えて集まったスタッフ1名にも、駐車場についてから強い揺れに会い、驚いたものの、けがはないとのこと。


残像からの記憶ですが、OTCはほとんど棚から落ち、調剤薬のナインボックスは引き出された状態、待合に置いてあったコーヒーメーカーは落ちて雑誌類が置いてあったのガラスの棚が破損、すぐにTVをつけると異常なまでの津波警告のアナウンス…。


何十年も海沿いに住んでいて、海の見える小学校・中学校にも通い、避難訓練もしてきたはずが、地震からすぐに津波を連想できなかった事が今では大いに悔やまれます。


そしてこの時の揺れはまだ終わりではありませんでした。


すぐにまた強い揺れがあり、スタッフは投薬カウンターの下に避難、そして自分はなぜか揺れる薬歴棚を必死で抑えていました。(※大人数人でも動かすことのできない棚です。)