はあとだより◎9月◎

〜肌の乾燥に「亀鹿」〜

〈肺の仲間〉自分の肌の乾燥は、自分が一番よくわかっているつもりになっていますが、
ある日若い人の肌と比べて、何てカサカサしているのだろうと気づかされることがあります。
今更ながら出した手を引っ込めたくなります。

東洋医学では、一つの症状だけが単独で存在しているとは考えません。
肌が乾燥するというお悩みがある場合、他にも潤い不足の症状があると想定し、それなりの治療や養生を選定します。
肌は五臓六腑の「肺」の仲間に属しているので、同じ仲間の鼻の乾きならドライノーズ、大腸の乾きなら便秘です。

乾燥は潤い不足、すなわち水分不足のことですから、喉が渇けば水を飲むので
水分供給の「脾」と不用になった水分を排泄するオシッコの「腎」も関わっていることがわかります。
肺、脾、腎のつながりが乾燥を左右します。

なかでも「腎」は性質が「水」です。
腎が弱ると身体の中の熱と水のバランスが崩れてしまいます。
そこで「肌は乾燥しているのに、膝には水が溜まっている」というアンバランスが起こるのです。
そのような時は亀板です。