☆はあとだより☆ 10月

〜発熱と発熱未満に「牛黄」〜

〈熱のくすぶり〉
体温計を見て、熱の高さに不安を覚えるのは皆同じでも、
熱が下がってからの行動には、性格と経験の差が出るような気がします。

特に普段お元気で、病気知らずの方ですと、熱も水道の蛇口をひねると水が止まるのと同じように、
ピタッと平熱で止まって、そこから発熱前の快適な日常生活が再び始まるものだとお考えの場合が多いようです。
しかし発熱には、熱がくすぶっている「発熱未満」の状態が、発熱の前後に必ずあると思います。
発熱には清熱解毒の牛黄ですが、牛黄の清熱解毒には「発熱未満も含めた総合的な熱の処理」という意味があります。

東洋医学では熱も毒も同じ延長線上にある「体内のゴミ」と考えます。
ここでの毒は一般的な意味での毒ではなく、疲れや老廃物に近いもので、
気血の流れが滞ってできた「瘀血(おけつ)」という「気血のゴミ」なども毒の仲間です。

疲れ、発熱、瘀血は、「身体がゴミ屋敷になっています」というサインです。
ゴミ収集日に疲れてゴミ出しがつらいのは、身体の中も同じです。