はあとだより ★11月★

〜頻尿、尿漏れに「鹿茸」〜

〈おしっこ関係〉
漢方に馴染みのない方に、東洋医学的感覚が伝わらない原因の一つは、
肝・心・脾・肺・腎という五臓の持つ意味合いが、西洋医学と異なる点にあると思います。
普通の人が普通の感覚で使っている腎臓では収まりきれない機能が、
鹿茸が作用する「腎」には含まれています。

東洋医学の「腎」は、腎臓と膀胱の働きは勿論のこと、耳のトラブル、
骨、脳、歯の老化、不安や恐怖、冷えとの関わりにまで及び、
根本においては生老病死という人生の流れと、日々の活動を左右する
エネルギーの塊のような存在となっております。

頻尿や尿漏れが気になる年齢になると、耳鳴り、難聴、歯肉炎、物忘れ、骨粗鬆症など、
その他の様々な老化現象も同時進行していきます。
それは「腎」に蓄えられている「腎精」という、携帯電話の
リチウム電池のようなエネルギー装置が劣化し始めてくるからです。
鹿茸は電池交換ができない腎精の、劣化の速度を緩めてくれる生薬です。