はあとだより☆3月☆

〜春のイライラに「レイヨウ角」〜

〈イライラ疲れ〉
東洋医学は症状と症状、臓腑と臓腑など、その関連性を重視した「つながりの医学」です。
季節の移ろいとともに活発になる五臓が決まっており、現れる症状も季節で変化します。
春は「血を蔵す」肝に対応しているので、春を迎える前から血液ドロドロ、
脳血管や心臓に持病があるといった場合、寒さが厳しい冬よりも、
春の寒暖差のほうが注意が必要です。

五臓は気持ちとも対応しています。肝はイライラの季節です。
血液がドロドロで思うように流れないと、摩擦熱のような血熱が生じます。
その血熱は肝で肝熱に進化して竜巻のような「風」となって上昇し、脳内に溜まります。
すると肝熱でめまいを起こしたり、「頭がいっぱいいっぱい」で何も考えられない状態になったりします。
そのような時は「平肝熄風薬」の羚羊角です。

気持ちがイライラしている時、身体も渋滞している血液の流れにイライラしているものです。
五月病のうつ状態は、イライラ疲れによるエネルギー不足も一因です。
新年度の気持ちのリセットは、血液のリセットから始めましょう。