銀杏並木のあの香りは

香りの歳時記
11月に入ると秋も一段と深まり、各地で紅葉や銀杏の黄葉が見頃を迎えます。
銀杏並木も各地に名所があり、黄金色に染められた風景はまさに秋到来!といった気分になります。
それでも気になるのはあの落ちた銀杏を踏んだ時の何とも言えない臭い。これは銀杏の果皮が発する臭いなのだとか。あの臭いの成分は「酪酸(らくさん)」と「エナント酸」で、腐敗したものの成分です。この臭いは動物に食べられないようにするためとも言われており、植物が持つ生き残りの術なのでは?という説もあります。
私たちが食べる「ぎんなん」は、銀杏の果肉の中の種の部分です。ぎんなんは焼いても揚げても美味しい秋の味覚になります。