「糖化」は「老化」

いつもはるな薬局をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
少しずつ日中の温かさが戻り、冬の終わりも見え始めてきました。
まだまだ朝晩は冷え込む日が多いので、体調を崩されないよう注意して下さいね。


今日の話題は、、、「糖化」は「老化」!!

老化(ろうか、英: ageing、aging)とは、生物学的には時間の経過とともに生物の個体に起こる変化。
その中でも特に生物が死に至るまでの間に起こる機能低下やその過程を指す。(wikipediaより)

お肌のシワやたるみ、髪が抜けやすくなる、視力の低下、物忘れなど様々な症状に悩まされている方も多いかと思います。
老化現象は誰にも起こるもの。しかし原理を知っていると、進行を遅らせることはできるはずです。

現在「老化」の原因として様々な説があげられていますが、いま私は「酸化」と「糖化」に着目しています。
「糖化」という言葉、聞かれたことはありますか?
最近注目されてきた、この「糖化:グリケーション」について今日は書いてみようと思います。


「糖化」とは一定温度下でたんぱく質と糖が結合する反応のことをいいます。
「糖化」は食品分野では「メイラード反応」とも呼ばれ、色が変わったり香りが出る、料理をする上で非常に大切な化学反応です。
食品肉玉ねぎを炒めたときアメ色に変わったり、肉を焼いた時の焼き色、北京ダックの皮など、さまざまな料理にメイラード反応が利用されています。
そして体内でこの「糖化」反応が起こるとどうなるのでしょうか。
身体を構成するたんぱく質の機能や構造に影響を与えるため、皮膚のたんぱく質と結合すると弾力を失いシワ、たるみに繋がったり、血管壁と結合する事で動脈硬化の原因となる。
また脳で反応することで脳の機能にも影響したり、身体にいろんな影響を及ぼすといわれています。

そしてこれらの反応が「老化現象」として現れれるのです。
そして香りを出す反応のため、「糖化」が進んでいる人は体臭(加齢臭)もでやすいと聞いたこともあります。(怖いですね、、!)
たんぱく質も糖質も、三大栄養素の一つであり生命活動には必須の栄養素です。
つまりこの「糖化」を完全に防ぐ方法はありません。
しかし、ごはんやパン、麺類など炭水化物(=糖質)の摂り方を工夫したり、糖化を遅らせる食品を積極的に摂取するなど対策はできるのではないでしょうか。

今回、糖化について簡単にまとめてみました。
原因が分かって頂けると、個人の工夫の仕方で対策が考えられるはずです。
糖化を止めることは出来ないが遅らせることは出来る。
つまり「老化」は個人の工夫次第で遅らせることは出来るのです。


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スタッフY