本格的な紫外線対策していますか

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紫外線は1年中地球に届いていますが、その量が際立って多くなるのが5~8月です。紫外線を浴びすぎると、日焼けだけでなく、さまざまな悪影響を受けてしまいます。しっかりと対策を行いましょう。

紫外線を浴びすぎないことが大切

紫外線は体内でビタミンDを作って骨を丈夫にするなど、体に良い作用をもたらしますが、浴びすぎると悪影響を及ぼします。

シワやシミ、たるみの原因になったり、皮膚がんの発症リスクを高めたりします。また、白内障や翼状片(*)など、目の病気を引き起こすことも知られています。

紫外線を極端に避ける必要はありませんが、浴びすぎは望ましくありません。紫外線の健康への害を抑えるには、とにかく浴びすぎないことが大きなポイントです。

*白目の細胞が異常に増えて血管とともに黒目のほうに伸びてくる病気

身につけるものや日焼け止めなどで紫外線をカット

紫外線は8月にかけてどんどん増えていきます。これからの時期は晴れの日はもちろん、曇りや雨の日も紫外線対策が必要です。また、直射光だけでなく、空気中で飛び散る散乱光や反射光もあるので、日陰だからといって安心してはいけません。紫外線はあらゆる角度から肌に届いていると考え、以下のような方法でしっかり防ぎましょう。

①紫外線の量が多くなる午前10時~午後2時ごろはできるだけ外出を控える。

②外出時には、つばのある帽子や日傘、UVカットのメガネなどを使用。目の詰まった生地やUV加工が施された衣服を着用する。

③衣服では防ぎきれない部分は日焼け止めをしっかり塗る。顔に塗る場合は、クリーム状ならパール1個分、液状なら一円玉1個分を額、鼻、両頬、顎に置き、隅々に広げていく。塗り終わったらもう一度同量を重ね塗りする。こまめに塗り直すことも忘れずに。

薬が原因で、光が当たった皮膚に異常反応が起こることが

塗り薬や貼り薬などを用いた部位に日光が当たってかぶれたり、薬を飲んだあとに日光が当たった皮膚に発疹ができたりする場合は、薬剤が原因の光線過敏症が疑われます。皮膚に異常があるときは、早めにかかりつけ医や皮膚科を受診しましょう。

薬剤性光線過敏症の治療としては、原因と思われる薬剤の使用を中止し、日光を避けることが重要です。症状によっては抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)などで治療します。また、薬の使用をやめた後でも成分が体に残っていることがあるので、しばらくの間は注意が必要です。

なお、紫外線対策についてわからないことがある場合は、薬局の薬剤師に気軽におたずねください。
イラストレーション:堺直子