まちの薬局つれづれ日記 第18回

2019.07.24 薬剤師コラム


日常の中で感じるあんなこと、こんなこと。
class A 薬局の仲間で、高田馬場薬局(東京都)薬剤師の北川晋さんがお届けします。

患者さん(顧客)のニーズ

今年のゴールデンウイークは多い方だと10連休ということでしたが、皆さんはいかがでしたでしょうか?ウチの薬局の場合は、近隣の医療機関との関係もあり、お休みの間も5日間ほど営業しておりました。
営業はするけれど、大型連休中なのでそれほど患者さんも多くないのではないかと予想し、それならば軽いイベントでも開催しようと思い、安易に「お薬相談会」の開催を企画して1カ月以上前から薬局の前のブラックボードで告知しました。プライバシーの確保や私たちの人員の問題もあり、今回は予約制にしてみましたが……。

ブラックボードを見ていく方はポチポチといるのですが、一向に予約が入りません。やはりGW中は旅行などに行っていて患者さんはいないのか?
予約制にしたのが煩わしくて良くなかったのか?
などなど反省と今後の対策を練っていたところ、事務スタッフの一人から「普段からお薬の相談には答えているので、今更改めてというのは少ないのではないですか」と言われて、確かに一理あるかもしれないとは思いましたが、それって「暇な薬局ですからね」と言われているようにも聞こえてしまったのは私の耳が曲がっているのでしょうか。

要は「お薬相談会」という企画は、現状においては患者さん(顧客)のニーズに合っていなかったということですよね。大いに反省して、最近の患者さんのニーズは何なのか?と思い、改めて患者さんとの会話を思い出してみました。
ここのところ、よく聞かれるのは「○○病院にはどうやって行けばいいの?」「この辺に美味しいランチのお店はありませんか?」「美味しい蕎麦屋はないかなぁ?」「公衆電話は近くにない?」「蘭の花の咲かせ方は?(開局時に頂いた蘭が3回目の花を付けたんです)」などなど。
ウチは「交番ではありませんよ」と言いたいくらいですが、よく考えてみると、ランチやお蕎麦屋さんの場所を聞かれるということは、患者さんはご近所ばかりではなく、少し遠方からいらっしゃる患者さんも少なくないということではないかと思われました。
ならば、私の主観でグルメマップ(薬局のオヤジ版)を作ってみたら面白いのではないかとひらめき、只今構想を練っております。たとえご紹介した場所へ行かれても行かれなくても、次回来局されたときの会話も弾むし、患者さんとの距離も近くなるはず!

そして、やはりグルメマップを作るためには、食べずに評するわけにはいきません。まじめな性格なので。
ということで、時間を見つけては高田馬場周辺をウロウロしているのですが、いくら暇な薬局でもランチの時間あたりはそれなりに忙しいもので、試食や徘徊はもっぱら夜の部に偏ってしまいます。
その結果、でき上がるのはグルメマップではなく居酒屋マップになっているかもしれません。
できた時にはブログかFacebookで投稿させてもらおうかなぁ、ということで乞うご期待。

text by 北川晋(きたがわ・しん)

東京薬科大学卒業後、ウヰスキー会社勤務を経てチェーン保険薬局へ。調剤業務だけでなく、店舗開発・採用・在宅などの業務を経て2017年9月より高田馬場にて薬局を開業し今に至る。薬剤師、経営者として孤軍奮闘している新米社長です。