まちの薬局つれづれ日記 第21回

2020.04.22 薬剤師コラム


日常の中で感じるあんなこと、こんなこと。
class A 薬局の仲間で、高田馬場薬局(東京都)薬剤師の北川晋さんがお届けします。

オリンピックとスポーツファーマシスト

東京オリンピックの開催が近づいてきました。もう何年も前になりますが、もし東京でオリンピックが開催されるのであれば「競技では参加できないけれど、せっかくなので何らかの形で参加することはできないか。上手くすればドーピング検査のお手伝いみたいな感じで競技を観れちゃうんじゃないか」という不純な動機で、スポーツファーマシストの資格を取ったことを思い出します。

当時も集合研修は込み合っていましたが、どうやら最近は集合研修への応募人数が多くて抽選になっているとかいないとか。ちょっとビックリです。
みんなが私のような不純な動機で申し込みをしているわけではないと思いますが、オリンピックへの参加となるとそうは上手くいかないもので、とても素人の私が手を出せるようなモノではありませんでした。
当然ですよね。
それでも「東京」で開催されるのだから……と思いましたが、思いとは裏腹にボランティアの募集は当然ながら私にはハードルが高すぎて無理。観戦チケットも娘が頑張って応募したもののカスリもしませんでした。
結局、いつもどおりテレビ観戦ということになりそうです。

それでもせっかく取った資格なので、公式ホームページに連絡先を公開していますと、こんな私のもとにも質問はあるものです。これも数年前に一度だけですが、電話で選手のコーチから問い合わせがありました。
電話を受けた時にはちょっとビックリしましたが、私の答えが選手の将来を左右してしまう(本当はそこまで大きなことではないのかもしれません)かと思うと、慌ててマニュアルを引っ張り出してきて対応したことがありました。
これが答えをキチンと出すまでには、結構時間がかかってしまいます。問い合わせをいただいたコーチの方からも催促の連絡があったりして、思わず「〇〇〇です」と答えてしまいたかったのですが、万が一もありますのでJADA(日本アンチドーピング機構)からの正式な回答を待ちお答えしました。

正確な情報を間違いなく伝えなければいけないので、基本的なやり取りが文章であったり、回答するまでに時間がかかってしまうのは分かりますが、こちらのハードルももう少し下げてみたら問い合わせも多くなるのかもしれませんね。

※東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まる前に書かれた文章です。

text by 北川晋(きたがわ・しん)

東京薬科大学卒業後、ウヰスキー会社勤務を経てチェーン保険薬局へ。調剤業務だけでなく、店舗開発・採用・在宅などの業務を経て2017年9月より高田馬場にて薬局を開業し今に至る。薬剤師、経営者として孤軍奮闘している新米社長です。