来シーズンの話にはなると思いますが・・・

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会安全対策調査会が、中外製薬の抗インフルエンザ薬「タミフル」(一般名=オセルタミビル)に対する「10歳代への原則使用差し控え」を解除する方針を了承しました。
ご存知のように、タミフルに関しては、服用した患者さんによる転落事故等が複数報告されたため、2007年から「10歳代への原則使用差し控え」という文章がを添付文書に追記されていました。ただ、その後の調査で、タミフル服用の有無にかかわらず「異常行動はインフルエンザ自体に伴い発現する場合がある」ことが示されていました。

正直困りますよね。
異常行動の件は、前々からタミフルの服用に限った事かどうか議論になっていた中で、「差し控え」という指示が出ていたものを、急に撤回されても「じゃぁ積極的に使いましょう」とはならないのではないでしょうか。
確かに、吸入やカプセルの服用が難しい患者さんにドライシロップは有用だと思いますが、それは今までも同じことで、漢方薬などで対応していたと思います。
しかも、3月中旬にゾフルーザが発売され、お薬の選択肢が増えています。
まだまだ審議がされるようですが、次のシーズンにどのような対応になるのか注視していきたいと思います。