【コラム】薬剤耐性を防ごう!

巷では新型コロナウイルスのニュースでもちきりで、連日ニュースでも情報がながれています。未知のウイルスへの恐れはよくわかりますし、その対策も大変重要です。

しかし、それだけではなく、既によく知られている細菌やウイルスについても、とても重要な局面にあることは意外と知られていません。

一般的に感染症と呼ばれる病気は沢山あって、その原因も細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など様々です。
一般的にかぜと呼ばれる病気や、インフルエンザ、ノロウイルスによる胃腸炎などの原因はウイルスによるものです。
一方で細菌が原因となる病気も、マイコプラズマ肺炎や百日咳、サルモネラや病原性大腸菌による胃腸炎など、同じような症状でな病気がいくつもあります。

ですので、その原因に合わせて、適切な薬を使わないと大変なことになってしまいます。

細菌も自分の身を守るために抗菌薬に対抗しようと自身の性質をかえてくることがあります。
そのため、原因に合わない不適切な薬を使ったり、たとえ合っていても不十分な量であったり、飲んだり飲まなかったり、途中で止めてしまったりと誤った服薬をすることで細菌がだんだんと「耐性」というものを身に付けて、薬が効きにくくなってしまいます。それを薬剤耐性(AntiMicrobial Resistance:略称AMR)と呼びます。

ですから、私たちが耐性菌を増やさないようにできることを
覚えておくことが大切です。

薬剤耐性(AMR)を増やさないために・・・
1)かぜには、抗菌薬は効きません。不適切な服用で薬剤耐性菌が発生することがあります。
2)抗菌薬には処方箋が必要で。医師、薬剤師の指示を守って服用しましょう。
3)感染症予防をしましょう。
 ・手洗い・咳エチケット・ワクチン摂取

【参考】AMR臨床リファレンスセンター
 http://amr.ncgm.go.jp/general/