阪神・淡路大震災とおくすり手帳

本日1月17日は阪神・淡路大震災が起きた日です。
淡路島北部を震源として震度7を観測し、兵庫県神戸市を中心にを中心に甚大な被害を与えた地震です。
毎年この地震の記憶を留めるために色々な行事が行われています。

また、この地震をきっかけに避難所の設置や、仮設住宅の設置、災害ボランティアの活動など、様々なことが教訓として整備されてきました。

実は「おくすり手帳」もこの阪神・淡路大震災がきっかけとなり作られたもののひとつと言われています。

災害時に必要なお薬を持ち出せなかったり、紛失・滅失してしまったりした方も多かったようです。
その際に被災後に同等の治療を受けるために必要な情報が無く、診断をやり直したり、症状のコントロールが不良になってしまったりという事例も少なく無かったようです。

そこで、自らが自分の治療に関する情報を持ち歩くという意味でもおくすり手帳の必要性が認識され、その後の災害時においても非常に活躍をしたことが知られています。

おくすり手帳は普段から「過去の副作用歴」や「薬の飲み合わせ」のチェックをしたり、「同じ効果の薬を重複」してしまう事を防ぐ役割があったり、「ジェネリック医薬品の希望」や、「服薬していて気がついたこと」などを医療者に伝えることもできます。
そして、災害や事故に遭った際など、緊急時にも正確に情報を伝達できます。

更に現在では継続的におくすり手帳を利用した方が医療費も抑えられるケースもあります。

おくすり手帳には伝えたい事を自由に記入して頂いても構いません。
たとえ同じ薬の情報ばかりになっても、それはあなたがどれだけの期間薬を飲んでいるかの記録になりますので、とても重要な情報なのです。

是非この機会に自分のおくすり手帳を見直してみてください。