傷寒論 太陽病中篇 第八十四條

傷寒發熱嗇嗇惡寒大渴欲飮水其腹必滿自汗出小便利其病欲解此肝乘肺也名曰橫刺期門。

傷寒、發熱、嗇嗇と惡寒、大いに渴し、水を飮まんと欲し、其の腹必ず滿し、自汗出で、小便利し、其の病ひ、解せんと欲するは、此れ、肝肺に乘ずるなり、名づけて、橫と曰ふ、期門を刺す。

傷寒で發熱して、ぞくぞくと惡寒がして大變に咽がかわいて水を欲しがり、病人の腹は必ず張っている。そして自然に汗が出て、小便がつくとその病いは解そうとしているのである。これは肝が肺に乘じたのであって、横というのである。肝の募穴である期門を刺して、肝の實を瀉してやりなさい。