傷寒論 太陽病中篇 第百二條
太陽病身黄脈沈結少腹鞕小便不利者爲無血也小便自利其人如狂者血證諦也抵當湯主之。
太陽病、身黄、脈沈結、少腹鞕く、小便利せざる者は、血無しと爲すなり、小便自利し、其の人狂の如き者は、血の證たること諦かなり、抵當湯、之れを主どる。
太陽病であっても、身體が黄色を帶び脈が沈んで結である。そして、結はうごきが惡いという意であろうといわれている。すなわち沈んで澁がっている。そして下腹部がかたく小便の出の惡いものは、血の原因でそうなっているのではない。小便の出が良くて、病人が狂人のようであるものは、血證であることがあきらかであるから、抵當湯が主治します。
