傷寒論 太陽病中篇 第百三條
傷寒有熱少腹滿應小便不利今反利者爲有血也當下之不可餘藥宜抵當丸。
傷寒、熱有り、少腹滿すれば、當に小便利せざるに應ず、今、反って利する者は、血、有りと爲すなり、當に之れを下すべし、餘藥すべからず、抵當丸に宜し。
傷寒を病んでいて体表に熱があり、下腹部が滿している時には、小便の出が生理的に惡いはずであるのに、今反って良いものは、これは血が原因であるとする。當然下しをかけてやるべきであるが、その場合は抵當湯ではいけないのであって、抵當丸がよいのである。
