傷寒論 太陽病下篇 第十條

太陽病重發汗而復下之不大便五六日舌上燥而渴日晡所小有潮熱從心下至少腹鞕滿而痛不可近者大陷胸湯主之。

太陽病、重ねて汗を發し、而して復た之れを下し、大便せざること五六日、舌上燥して渴し、日晡所、少し、潮熱有り、心下より、少腹に至って、鞕滿して痛み、近づくべからざる者は、大陷胸湯、之れを主どる。

太陽病を病んでいる人に、いくどもいくども發汗したけれども治らないので、その上にまた下しをかけたところが便通がつかなくなって、五六日たって舌が乾いて苦しく、咽が乾いて、夕方になるとかるく潮熱(あげしおのように身體のすみずみまで發熱することをいう)が出て來て、みずおちのあたりから下腹部にかけてかたく張って痛み、近づけないほどひどいものは、大陷胸湯が主治します。