傷寒論 太陽病下篇 第二十六條

太陽病醫發汗遂發熱惡寒因復下之心下痞表裏俱虛陰陽氣並竭無陽則陰獨復加燒鍼因胸煩面色靑黃膚瞤者難治今色微黃手足溫者易愈。

太陽病醫汗を發し遂ひに發熱惡寒す、因って復た之れを下し心下痞す、表裏俱に虛すれば陰陽の氣竝びに竭き陽無ければ則ち陰は獨りなり、復た燒鍼を加ふ、因って胸煩し面色靑黃膚瞤く者は治し難し、今色微し黃ろく手足溫かなる者は愈えやすし。

太陽病を醫者が發汗したが、病が治らずにとうとう發熱惡寒がひどくなってしまった。そこでまた裏に熱があるのではないかと思って下したところが、心下部がつかえてしまった。
 このようにして表裏がともに虛して、陰陽の氣の働きがうんと減ってしまった。陽氣が少なければ陰氣だけによなってしまう。そこでさらに燒鍼をほどこした。それによって胸苦しくなり、顏色が靑黄色くなって、皮膚がピクピクと動くものは治し難いのである。しかし今、顏色がすこしく黄色くて手足の溫かいものは陽氣が復してくるしるしであるから、治り易いのである。