傷寒論 陽明病 第一條
問曰病有太陽陽明有正陽陽明有少陽陽明何謂也荅曰太陽陽明者脾約是也正陽陽明者胃家實是也少陽陽明者發汗利小便已胃中燥煩實大便難是也。
問ふて曰く、病に、太陽陽明有り、正陽陽明有り、少陽陽明有り、何の謂ひぞや、荅へて曰く、太陽陽明なる者は脾約是なり、正陽陽明なる者は胃家實是なり、少陽陽明なる者は汗を發し小便を利し已り、胃中燥煩實して大便難き、是れなり。
おたずね致しますが、陽明病に、太陽陽明というものがあり、正陽陽明というものがあり、少陽陽明というものがありますが、どういうわけでしょうか。
荅えていわれるのには、陽明病になるのには三つの原因があります。太陽病から陽明病になったものは脾藏の働きがむすぼれて、胃が正常に活動しないものをいいます。正陽陽明とは、直接に陽明病となったもので、胃が病的に實してしまったものをいいます。
少陽病から陽明病になったものは汗を發したり、小便を利して、そのために胃の中の水分が少なくなって燥き、苦しくて胃實となり、大便が出にくくなってしまったものをいいます。
