傷寒論 陽明病 第十條
傷寒脈浮而緩手足自溫者是爲繫在太陰太陰者身當發黃若小便自利者不能發黃至七八日大便鞕者爲陽明病也。
傷寒脈浮にして緩手足自から溫なる者は、是れ繫りて太陰に在りと爲す、太陰の者は身當に黃を發すべし、若し小便自利する者は、黃を發す能はず、七八日に至り大便鞕き者は、陽明の病と爲すなり。
傷寒にかかって、脈が浮き緩やかな脈狀を現わしていて、手足が自然と溫かくなってきたものは、これは邪熱が太陰の經に及んでいるとするのである。太陰病のものは身體が當然黄色くなるはずである。しかしもしその場合に、小便がよく出るものは熱が小便によってどんどん出るから、黄を發することは出來ないのである。傷寒にかかって、脈が浮で緩になってから七八日たってから、大便がかたくなった者は、裏に熱をもってきたのであるから、陽明病とするのである。
