傷寒論 陽明病 第十四條
陽明病若中寒不能食小便不利手足濈然汗出此欲作固瘕必大便初鞕後溏所以然者以胃中冷水穀不別故也。
陽明病、若しも中寒し食する能はず、小便不利し、手足に濈然と汗出づるは、此れ固瘕を作さんと欲す、必ず大便初め鞕く後溏す、然る所以の者は、胃中冷え水穀を別たざるを以ての故なり。
陽明病で、もし中寒であって、食べられずにその上に小便の出が惡く、手足からしっとりと汗が出ているような病人は、固瘕(病名で現在の大腸カタルのようなものではないかと思われる)を起こそうとしているのである。このような場合には必ず大便が初めは鞕いけれども、後はやわらかく、どろどろに軟便になるのである。その理由は胃の中が冷えて、働きが低下し、水分と穀物とを分離することが出來ないからである。
