傷寒論 陽明病 第十五條
陽明病欲食小便反不利大便自調其人骨節疼翕翕如有熱狀奄然發狂濈然汗出而解者此水不勝穀氣與汗共倂脈緊則愈。
陽明病食せんと欲し、小便反って利せず、大便自調し、其の人骨節疼み、翕翕と熱有る狀ちの如く、奄然と狂を發し、濈然と汗出でて解する者は、此れ、水穀氣に勝らず、汗と共に倂せて脈緊なれば、則ち愈ゆ。
陽明病で、食欲があるのに(胃が實しているという意がある。胃實ならば小便が多いはずである)小便が反ってよく出ずに、大便は平常のようにあって、病人が身の關節がうずきいたみ、ぽっぽっと熱があるようで顏が赤く急に氣狂いのようになって、しっとりと汗をかいて治る者は、身體の内の水氣が穀氣に勝ることが出來ないためである。
汗が出て、餘分な水氣がとれて脈が緊(實していること)であれば、則ち愈ゆるのである。水氣のために脈の緊がはっきり出て來ないのではないかと思われる。
