傷寒論 陽明病 第三十九條

陽明病讝語有潮熱反不能食者胃中必有燥屎五六枚也若能食者但鞕尒宜大承氣湯下之。

陽明病讝語潮熱有り、反て食する能はざる者は胃中必ず燥屎五六枚有る也、若し能く食する者は但だ鞕きのみ、宜しく大承氣湯にて之を下すべし。

陽明病でうわごとをいって潮のような、身體のすみずみまでだんだんとあつくなってくるような熱を發してくるのは、胃熱があるからで、よく食べられるはずであるのに反って食べられない者は、胃の中に(横行結腸のところであろうと思われる。胃のところと非常に近いから)燥いた屎が必ず五六個あるのである。
 もしもよく食欲があるものは、ただ大便が鞕いだけなのである。燥屎のある者には大承氣湯が主治するのである。