傷寒論 陽明病 第四十二條

傷寒四五日脈沈而喘滿沈爲在裏而反發其汗津液越出大便爲難表虛裏實久則讝語。

傷寒四五日脈沈にして喘滿す、沈は裏に在りと爲す、而るに反って其の汗を發し津液越出すれば大便難きを爲す、表虛裏實久しければ則ち讝語す。

傷寒にかかって四五日は、邪氣が裏に入る時であって、脈が沈んでいてゼイゼイとして胸が滿ち、苦しく裏の證が具わっている。脈の沈は邪が裏にあるのであるが、間違えて反って病人に汗を發しさせてしまった。そのために體液が皮膚を越えて出たということで少なくなってしまったので、大便が出にくくなってしまった。
 これは表が虛して裏が實しているのであるから、久しくなると屎が燥いて胃實となり、うわごとをいうようになってしまう。