傷寒論 陽明病 第五十四條
陽明病自汗出若發汗小便自利者此爲津液内竭雖硬不可攻之當須自欲大便宜蜜煎導而通之若土瓜根及與大猪膽汁皆可爲導。
陽明病自汗出で、若しくは汗を發し小便自利する者は、此れ津液内に竭すると爲す。硬しと雖も之れを攻むべからず。當に自から大便せんと欲するを須つべし。宜しく蜜煎導にて之れを通ずべし。若しくは土瓜根及び大猪膽汁も與に皆導を爲す可し。
陽明病で自然に汗が出ていたり、もしくは汗を發したり、小便のよく出たりするものの中で身體の内部に體液が少なくなってしまって、内熱が原因でないこともあるから、その場合、大便が硬くで出ないとしても、下してはいけないのである。當然、自然と便意をもよおすまで待つべきである。體液が胃の方にかえってきて、大便が出るようになるのである。その場合には、蜜煎導にて便道をつけてやりなさい。または土瓜根及び大猪膽汁は皆、便通をつけるものである。
