傷寒論 陽明病 第五十九條

陽明病下之心中懊憹而煩胃中有燥屎者可攻腹微滿初頭鞕後必溏不可攻之若有燥屎者宜大承氣湯。
陽明病之れを下し心中懊憹し而して煩し、胃中燥屎有る者は攻む可し、腹微滿するは初頭鞕く後必ず溏す。之れを攻むべからず、若し燥屎有る者は大承氣湯に宜し。

陽明の經を病んでいて、下してから熱が中に入って胸の中がからっぽになってやるせなくなり、そして苦しむような人で、胃の中に燥屎のあるものは下してやりなさい。もしもこのときに腹が少しく張って來るのは、便が最初はかたくてあとから出る便はやわらかいものには、下しをかけてはいけないのである。胃中が熱しているからである。もしも燥屎のあるものには、大承氣湯がよろしいのである。