傷寒論 陽明病 第七十八條

陽明少陽合病必下利其脈不負者順也負者失也互相剋賊名爲負也脈滑而數者有宿食也當下之宜大承氣湯。

陽明と少陽の合病は必ず下利す、其の脈負かざる者は順なり負く者は失なり、互いに相い剋賊するを名づけて負と爲すなり、脈滑にして數なる者は宿食有るなり當に之れを下すべし、大承氣湯に宜し。

陽明と少陽とが同時に病んだものは、必ず下利をする。その場合に、脈が陽明の土と少陽の木とがあらそわなければ、順とするのである。すなわち木が勝つということである。治りやすい少陽の木が陽明の土に剋されるものは負といって、治し難いのである。互いにけんかをして、働きをおさえつけてしまうことを負とするのである。
 陽明と少陽の合病で下利をしていて、脈が滑で數のものは、宿食があるのであるから當然、下してやればよいのである。それには大承氣湯がよろしい。