お薬をお渡しするまでに

お薬が患者さんの手に渡るまでには、
処方せん受取から幾多の工程を経ています。

処方せんによる調剤は、患者さん毎に、薬剤、服用時点など
違いますので異なった調剤法をとります。

お一人ずつのオーダメイドなのです☆

したがって、毎回チェックしますので、
少しお待たせするかもしれませんがお許しくださいm(_ _)m

1.処方せん受付

初めて来局された方には、お薬を安全にお渡しするために
初回お伺い表に併用薬などのご記入をお願いしています。
初診料などはかかりません(^^)q

処方せんの記載事項に間違いがないか、
薬剤の剤形、規格、単位、服用時点の記載など確認します。
また、患者さんに後発品への変更有無を確認します。

処方せんの内容をコンピューターに入力します。

入力ミスがないかチェックをして
お薬の写真や情報の紙や薬袋を印刷させます!
また、お薬手帳に貼付出来るようラベルの印刷も行います。

2.お薬の調剤

お薬には錠剤、粉薬、シロップ、軟膏などがあります。

処方せん通りに、調剤していきます。
当薬局にはお薬が約700種類以上あり、
その中から錠剤を集めたり、
何種類もの粉を計り混ぜて
機械で分包したりします(・∀・)
粉や一包化は少しお時間がかかります。

一包化とは数種類のお薬を服用時点ごとに
(朝食後なら朝食後に飲むお薬を)
全部1つの袋にまとめます。
それに名前と服用時点を印字させますので、
飲み忘れ防止や、服用が大変楽になり、
高齢の患者さんには大変喜ばれています☆
ゴミとして捨てる際に名前が気になるようでしたら
お申し付けください。名前のない一包化も可能です。

この調剤を望まれる患者さんは医師に申し出るか、
または薬剤師にご相談下さい。

(写真:分包機)

3.監査

(写真:監査台)

処方されている薬剤、前回の処方内容の変更など、
患者さんの処方せんの情報は
コンピュータ(電子薬歴)で管理しています。
そのデーターを薬剤師は薬剤服用歴(薬歴)と
照らし合わせて患者さん一人一人の
お薬の服用に際しての注意点や副作用、
相互作用などチェックして、その処方内容に
薬剤師として疑問が生じた場合医師に疑義照会を行います。

調剤も人間がするものですからヒューマンエラーは付き物。
でもミスは絶対に許されるものではありません。
処方せん、薬剤、薬袋を照合しながらいずれにも
間違いがないか何人も目を通して監査を行います。
患者さんの薬歴、副作用情報、相互作用をチェックして、
念には念をいれています。
調剤工程では一番神経を使い、時間のかかる部分です!

4.最終確認

患者さんと一緒に処方せんに記載されている薬剤、
服用回数、服用日数通りなのか確認します。

5.服薬アドバイス・会計

患者さんの薬歴を参照しながら服薬アドバイスを行い
お薬をお渡ししてお会計をします☆

6.事後処理

患者さんが帰られたあとに、
もう一度処方入力に間違いがないかをチェックし、
患者さんからお聞きした情報、服薬アドバイスした内容を
電子薬歴に入力して、次回の来局に備えます!

すごく忙しい日だと入力する暇がなく…
閉局後に入力します。
この作業も時間がかかり大変です(^^;)

★お薬手帳★

お薬手帳があると大変便利です(^^)/♪

複数の医療機関にかかっている場合や
複数の薬を処方されている場合などに、
おくすり手帳を参照することで、
新たに調剤された薬との
悪い飲み合わせ(相互作用)がないかを
調べることができます。

商品名は違うが、同じ成分を含有する薬も少なくないです。
おくすり手帳を参照することで、別名同成分の薬も含めて
重複投与されることを防ぐことができます。

記憶がはっきりしない時などにも、
おくすり手帳に記入しておけば
アレルギー歴のある薬品や副作用が出たことがある薬が
投与されるリスクを回避することができます。

★ご希望の方には無料で差し上げていますので
お気軽にお声をお掛け下さい。
血圧手帳もあります!